アメリカ、モラハラ離婚体験記①『お前の家じゃない』初日から地獄を予感した話。

モラハラ エピソード

アメリカに来た初日から、元夫のモラハラが始まりました。このシリーズでは私が過去に受けたモラハラ体験を赤裸々かつエッセイ風に書いていきます。(その方が負の感情が湧きにくいので)モラハラって具体的にどんなの?私のような人いるのかな、と思ってた過去の自分のような人がいるかなぁと思って綴ってます。

備忘録的なものであり、かつ文章も得意じゃないので読みにくいかもしれませんがご了承ください。

初日から地獄は始まった

アメリカに飛ぶ飛行機の中ですでに嫌な空気は感じていた。私はまだ1歳の娘を抱えて夫オリバー(仮名)とともに飛行機に乗っていた。

 

 

実は渡米前からなんとなくこの結婚はうまくいかないことに気づいていた。

 

 

 

夫との性格が合わないこと、考え方の違いなど。

 

 

 

渡米直前にも私たちはケンカをしていた。ケンカ、というよりも彼の冷たい性格についに耐えられず私が爆発した、という感じかもしれない。彼の冷たい性格についてはまた改めて書こうと思うが、この時点では、まさかアメリカで地獄が待っているとは思いもよらなかった。

 

 

 

渡米直前は、私と彼、娘は実家に3週間ほど滞在していたので家族、特に母はそんな私たちの様子を見ていた。この時母は『この結婚はうまくいかない』と感づいていたらしいが、いつも私の考えや行動を尊重する母は、何も言わなかった。

 

 

 

なぜ私はそんな状態でも渡米しようと思ったのか、、、

 

 

 

『なんとかなるかもしれない』

『やっとビザが降りたんだしとにかく行こう』

 

 

 

そう思ったこと。そして、何も知らず渡米を祝って集まってくれた親戚一同に後に引けなくなっていた自分がいたからだった。

 

何とかいろんな不安を押し殺して空港で家族と涙ながらに別れた私たち。ところが、空港でトラブルが起きたことから暗雲が垂れ込めた。

 

 

 

日本で生まれた娘は日本国籍があり、同時にアメリカ国籍も取得していた。オリバーは軍人。在籍中に子供が生まれ、すぐにアメリカ国籍とパスポートを申請。SSNも取得していた。

 

 

結婚してから約1年半。その間にリタイアしてアメリカに帰っていた彼だったが、今回私たちを迎えに日本に来ていたのだ。

 

 

 

ビザが降りるまで約1年。その間オリバーは最後のdeployment(他国への派遣)があったり、リタイアするために帰国する必要があったりで私たちは別居生活。そのせいか、性格の違いもそれほどマイナス要因にはなっておらず、私の『なんとかなる』精神で乗り越えていた。

 

 

しかしこの時、お気楽能天気な私は大失敗をしていた。初めての子育てでいっぱいいっぱいだったため、娘の日本のパスポートを申請するのを忘れていたのだ。

 

 

それに気づいたのはフライト前日。

もう遅かった。

 

『アメリカのパスポートはあるんだし何とかなるだろう』

 

その時には、アメリカに行く、ということだけが私の目標になっていた。

 

 

成田空港税関でそれは起きた。

 

 

 

 

『お子さんの日本のパスポートは?』

 

『アメリカのパスポートしかありません。』

 

『アメリカに入国したことがない?アメリカから来ていたハンコがあればいいけど、ない場合は日本のパスポートがないと出国できないよ』

 

『え…そんな。。』

 

『お母さんは日本人ですよね、お子さんが自分の子供である証明はある?出生届とかあればなんとかなるかも』

 

 

 

 

青ざめた私を無表情で見ているオリバー。やらかした私にイラついてるかも…そう思った私はドキドキしながら何も言わない彼に背を向けて必死で係の人とやり取りしていた。

 

 

 

『出生届…持ってません。どうしよう…』

『じゃあ市役所とかに連絡してFAXで送ってもらうとかでもいいよ』

 

 

 

急いで別れたばかりの母に連絡。事情を話し『悪いけど市役所行ってきてくれない?』と言うと、母はまだ家に帰っていなかったがすぐに行くわと言ってくれた。

 

 

 

 

時間は夕方。フライトの時間は迫っていた。

 

 

『もう時間ない…間に合わない…!!』

 

 

 

係の人にフライトまでに間に合わないです…と伝えるとあちらも諦めずにこう聞いてくれた。

 

 

 

『じゃあ母子手帳!母子手帳ある?あればそれでいいよ』

 

 

 

母子手帳ならある…!!

 

 

あっ…

 

 

手荷物ではなく、スーツケースに入れていた。

スーツケースは既にチェックインで預け済み。

 

 

『もうだめだ…』

 

 

 

相変わらず無言、無表情で何も聞いてこないオリバー。赤ちゃんを抱えたままダッシュでフライトアテンダントに事情を説明し、スーツケースを取り出してもらい母子手帳を抜き取ると、係の人のところへダッシュで戻った。

 

 

『ああ、じゃあOKですよ』

 

 

…良かった…!

 

 

恐る恐るオリバーを見ると、無表情のまま言った。『もう今日行かなくていいじゃないか、俺先に帰るわ』

 

 

 

いや、もう間に合ったんですけど…と思いながら乗り込んだ機内。

全く何も聞かず荷物を持つなど手伝いもしないオリバー。

 

 

離婚寸前の夫婦のように会話のないまま座った私たち。

 

 

笑顔で話しかけてくるフライトアテンダントにひきつった笑顔を返す自分。

 

この先大丈夫だろうか…。

 

 

アメリカには行けそうだ…。

 

 

しかし、ほっとしたのもつかの間。

『その後5年近く日本に帰れなくなる』

とは・・・。

 

 

当時1歳だった娘はオリバーにまったくなついていなかった。

 

 

それは別居生活で彼にほとんど会うことがなかったこともあるかもしれない。

 

 

オリバーは以前から子供が欲しいと言っていた。私は母親なんてなれる器じゃないと思って生きてきたから、彼が欲しいと言ってくれるなら二人で育児を頑張れるなと思っていた。そして妊娠。その時は婚約したばかり。

 

 

 

私はシングルマザーなんて絶対になるつもりもなりたくもなかった。

 

 

 

『シングルマザーになるつもりはないから』

 

 

そういうと子供が欲しかった彼は予定を早めて結婚を決めた。

 

 

 

今思えばこんな風に結婚したのは大失敗だった。30代後半だった私は『これが自分の運命の人なのかもな』といいように解釈していた。

 

 

 

でも、娘ができたことは私の人生の転機であり、私を一回りも二回りも強くさせてくれた出来事。そして自分よりずっと大切で宝物の娘をこんな私に与えてもらえたのは、幸運以外のなにものでもなかった。それを考えると、これは私がかけがえのない宝物と引き換えに通らなければならなかった試練だったのだろうと思う。

 

 

 

機内では、自分になついていない娘を私に任せたまま相変わらずオリバーは無言だった。

 

 

出産してから体質が変わった私は、極端な肌荒れをするようになっていた。

 

 

もともと強くない手の皮膚は育児でさらに荒れ、顔はひどい乾燥肌で真っ赤に腫れあがり、皮膚科に通わなくてはならないほどだった。

 

 

マスクで乾燥を防ごうとしていたものの、長時間のフライトはなかなかつらいものがあった。オリバーはそんな私を全く気遣うことはなかった。

 

思えば、育児をしながらフライト前日に荷物を準備していた時も、彼は我関せずで全く手伝おうとしなかった。冷たいな…不安が爆発しそうになっていた。

 

そんな彼を見て、穏やかで優しい母が思わず『手伝ってあげて』と言うほどだった。しかし結局オリバーは手伝わなかった。

 

ついにアメリカの家へ

そして私たちはとうとうアメリカ、テキサス州に着いた。空港から彼の家までとても乗り心地の悪い車で帰ったことしか覚えていない。

 

疲れ果てた私は、とにかく休みたかった。時差ボケもあった。

 

 

オリバーはリタイアする数年前に家を購入していて、そのローンの返済も終わっていた。

テキサス州の郊外にあるその家は、3000スクエアフィートの広くて綺麗な家だった。

 

 

日本にいた時に『俺がデザインした』と言って建築中の写真を見せてもらったときにはワクワクしたものだったが、私が『もう一回家の写真見せて』と言ったときには、なぜか見せてくれなかった。

 

 

のちに『おまえにパソコンいじられて壊れたら嫌だから』という理由だと知って、嫌なヤツだ、との思いが膨らんだのを覚えている。

 

 

家の前に到着した時、疲れと安堵でへとへとになっていた私。夫との間に流れる微妙な沈黙を破ろうと私は娘にこういった。

 

 

 

『エマ(仮名)ちゃん、ここが私たちの新しいお家だよ~』

 

 

 

1歳の娘の返事はもちろんなかったが、私はそこでオリバーから予想もしない返事をもらったのだった。

 

 

 

『私たちの家っていうのはなんか変だ。これは俺がデザインして俺が支払った家だから』

 

 

 

 

それを聞いた瞬間、私の心臓は高鳴った。

 

 

このセリフがすべてだった。ここから彼の本性を知ることになったのだから。

 

 

続く

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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