アメリカ、モラハラ離婚体験記②出会い。そしてもう一人の彼からの告白。

モラハラ エピソード

思えば出会って以来、何度もレッドフラッグが立っていた。

きっと離婚するだろう…でも3年は…3年間は頑張ろう。そう思っていた。

 

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暗い過去

オリバーの人生は楽ではなかった。

 

暗い過去の話を聞いたのは、出会った当日だったような気がする。

 

 

 

メキシコで生まれた彼は両親が離婚していた。両親についてはよく知らないらしいが、覚えているのは、離婚後父親がアメリカに移住していた両親のもとに、当時5歳の彼と彼の妹、2人の弟を連れて行き、そのままいなくなったということ。

 

 

 

その後母親や父親に会ってもいなければどこにいるかもしらないそうだ。

 

 

そしてオリバーは、自分を育てた祖母と祖父、とくに祖母を毛嫌いしていた。

 

 

 

「俺は祖母から虐待を受けて育った」

「金がなくなると、おまえが盗んだんだろといって祖母はベルトで俺を叩いた」

 

 

 

私はそのエピソードだけを覚えている。

 

 

祖母から厳しく育てられたという彼。愛情をかけられなかったことが彼の性格をあんな風に形成してしまったのだろうか。生い立ちは子供の成長、特に精神面に大きく影響する。当時私がそれを理解してれば、、、。

 

 

彼の妹や弟たちは、数回しか会っていないもののオリバーに比べるとかなりまともだった。

 

 

というよりかなり普通の人たちだったといえるだろう。兄は難しい人だとわかっているように見えたし、話していても変わった言動もなかった。

 

 

 

オリバーはリタイアする前の最後の任務を沖縄で勤めていた。沖縄の軍人だったのだ。

一方、私は本土で生まれ、暮らしていたから、出会った時から遠距離だった。

 

 

 

私には国際結婚をした友人がたくさんいた。そして沖縄軍人と結婚して幸せに暮らしている友人もいた。

 

 

 

私が初めて彼と出会ったときの印象は「とても落ち着いた男性」だった。

 

 

今まで付き合ってきたタイプとは違う、寡黙で威厳ある父親、そんな印象の彼は、一緒にいてもあまりしゃべらないタイプだったため、私はこの人と付き合うことはないだろうなと思っていた。

 

 

ところが私たちは付き合うことになった。思いのほか彼が私に興味を持ち、初めてのデート以来頻繁にメールで連絡を取り合うようになった私たち。遠距離のせいかお互いを美化し、勝手に気持ちが盛り上がっていたのかもしれない。

 

 

ただ、その時、実は私にはもう一人気になる人がいた。

「結婚前提に付き合おう」

と言ってくれる人がいたのだった。

 

それは私がアメリカに短期間住んでいた時に出会った3つ年下のアメリカ人ルイス(仮名)だった。

 

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もう一人の彼

ルイスとは不思議な関係だった。

 

その時知り合ってから4年経っていた私たちが付き合ったことは一度もなく、ごくたまにメールで挨拶する程度だった。

 

 

ルイスが初めて出会って私の電話番号を聞いてきたとき、私には彼氏がいた。

 

 

友達でもいいよと言ってくれた彼と連絡を取り合っていたものの、友達以下のような存在だった私たち。

なぜかずっと連絡は取り合い、挨拶だけはする、そんな関係が何年も続いていたのだった。

 

 

 

 

そんな彼と再び出会ったのは、私がアメリカに旅行したときだった。

 

 

「今度そっちに旅行するんだ。時間があったら会おうよ」

 

 

 

そう連絡した私だったが、会えるとは思っておらず、また会えなくても仕方ないなとしか思っていなかった。

 

 

 

「友達以下の彼」と会うかもしれない約束をしていたとき、私はオリバーに出会ったのだった。

 

 

 

 

もともと結婚にあまり興味がなかった私は、30代後半になっても「いつか結婚出来たらいいな」と思っていたくらいだった。ところがこの時、オリバー、そしてルイスに出会い、「結婚する」ということが現実的になっていた。

 

 

「もしかしてこれが私の最後のチャンスかもしれない」

 

 

なんとなくそう感じた私が、その時に出会った二人の男性を将来の夫として意識していたのは間違いなかった。

 

 

オリバーと初めてデートをしたものの、ふんわりとしか彼への気持ちが湧いていなかった私。

 

 

 

アメリカに旅行することはオリバーに会う前から決めていたため、キャンセルはしなかった。

そしてそのことをオリバーにやんわり伝えたものの、彼はそれをよく思っていなかった。

彼は何も言わなかったが、帰国後の彼の行動が私を疑っていたことを証明していた。

 

 

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揺れ動く気持ち

 

アメリカ旅行は一人旅だった。

 

 

当時一人旅が趣味だった私は、彼氏もおらず気楽に過ごしていたため、その旅行は何か月も前からとても楽しみにしていた旅行だった。

 

 

そしてこれが私の最後の一人旅となる。

 

 

行先はニューヨークだった。大好きな街。何度か行っていていろんな思い出があった。

その場所にいるだけでワクワクする場所。

 

 

 

そこで私はルイスと再会した。

 

 

 

久しぶりに出会った彼はとても気さくで、話しやすかった。

 

 

 

仕事も順調。4年前に会った時はルイスもあまりしゃべらない人だった。それもあって私たちの仲は発展しなかったのかもしれない。ただオリバーと大きく違うのは、ルイスはオリバーより明るく、気難しさは感じないところだった。

 

 

この日、私たちは一緒にディナーに行った。静かだと思っていた彼が意外にもずっと喋っていたことに驚いたことを覚えている。

 

 

 

独身の彼は郊外に家を購入していた。一人で住むには十分な広さ。リビングには大きなテレビがあり、そこで映画を観た。

 

 

その日ルイスはとても楽しそうだった。でも友達以下の私たちは微妙な距離を保ったままだった。彼の家にいた私は、彼に惹かれ始めていたのだろうと思う。でもルイスは私に付き合おうというわけでもなく、ただ寝たいというわけでもなく、何もしてこないし、ただ優しかった。

 

 

 

翌日は仕事だった彼と別れた私は、ルイスが気になるものの、彼の気持ちが全くわからずにいた。

 

 

「空港まで送るからもし必要だったら連絡して」

 

 

そう言ってくれた彼に会いたくなった私は、タクシーで行く予定を変更し、ルイスに連絡していた。

 

 

ここで彼と次に会う約束をしたかったのかもしれない。

 

 

 

 

仕事前に私を迎えに来てくれた彼は、私に赤いバラをくれた。

 

 

 

また会いたい…でも。。。

心が動いている自分がいた。

 

 

 

でも私たちは次の約束はしなかった。そしてルイスも特に何も言わなかった。

ただこの時、彼はバラと一緒に私に仕事で使っているある大切なものをくれた。

 

 

 

 

 

「こんなのくれたら仕事でトラブルになったりしない?」

 

「大丈夫だよ、余分にあるんだ」

 

 

 

 

このときもらった彼の大切なもの、これが何の意味を持つのかわからなかった。彼は私に特別な気持ちを持ってくれてるんだろう、でも会いたいとも好きだ、とも言わない。そして私も次にアメリカに旅行する日が来るか未定だったし、オリバーのことが気になっているままで、何も言えなかった。

 

 

 

空港で赤いバラとプレゼントを握りしめて私はずっと考えていた。

 

 

 

もしオリバーに会っていなかったら、私はきっとルイスに再び会いに行っていた。

 

 

 

そこで私たちが発展するかしないかはわからなかったけれど、少なくともお互いの気持ちがハッキリさせられたはずだった。

 

 

ここでルイスと付き合うことにならなかったこと、その後私がオリバーと婚約したこと、子供ができたこと、で私はルイスのことを忘れることにした。

 

 

 

私がオリバーと付き合い始めたあと、ルイスから始めて告白された。

 

「結婚を前提に付き合って欲しい」

 

 

何も言わないルイスが初めて自分の気持ちをハッキリ言ってくれたとても嬉しい瞬間だった。

 

 

 

でももう遅かった。

 

 

 

 

それまでに、自分のことや将来の計画を私に語ってくれていたオリバーを選ぶことにしていた。

子供ができたことはその気持ちに追い打ちをかけ、私は決めた。

 

 

 

「もうルイスには一切連絡取らないでおこう」

 

 

 

 

そう決めた私は、今までのやり取りを消し、彼からのメールに一切返信しなくなり、やがて私たちの縁は切れた。

 

 

でもルイスとはその後再び不思議な関係になる。

 

 

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婚約。モヤモヤした出来事

私とオリバーは婚約した。ところが彼はすぐに結婚するつもりはなかった。

 

 

私は年齢的にもすぐに結婚しても良いし、しないならしないでいいと思っていたけれど、オリバーは私にプロポーズをした後、沖縄の空港でこういった。

 

 

 

「結婚するかどうか考えてる。少なくとも2年は考えたい…」

 

 

 

その時彼の様子が少し変だなと思っていたけれど、それには思い当たることがあった。

 

 

 

その時の滞在中に私はオリバーに少し不信感を抱いていた。

 

 

彼の部屋にいた私たち。パソコン系が得意だという彼は、私の携帯をアップデートしてあげようか、と聞いてきた。

 

特に彼に頼む理由もなかったけれど、断る理由もなく、夫になる相手だしと信頼していた私は「うん、じゃあよろしく」とそれを受けた。

 

この時彼は、私の携帯の中に入っているすべての写真を自分のパソコンにコピーしていた。

 

「バックアップだよ」

 

 

 

私に何も言わずコピーされたことに少し嫌な気持ちになったものの、後で消してくれるならいいか、と考え、文句も言わなかった。

 

 

当時はgoogle photoはなく、icloudサービスはあったものの特に使っていなかった私は自分のパソコンに写真全部コピーするというオリバーのやり方に違和感を感じながらも、パソコンが得意な彼に任せることにした。

 

 

「#(%$()_@&_」

 

「え?」

 

私の写真を一つ一つ見ながら、彼は私に何か話しかけた。

 

 

(え?写真勝手に見てるんだ。)

 

 

 

写真を見ていた彼が、何か気になったようで私に何か言ったが、自分の写真の中にとくにやましいものがあるわけでもないし…と私は普通に写真の説明をした。

 

 

でも気分は悪かった。

 

 

 

 

オリバーは自分の携帯を私に見せることはなかったし、私が勝手に見たらきっと怒るだろう。

 

 

他の女性の影が全くない彼の写真を見る気はもともとなかったけれど、「自分がされたら嫌だろうってことを人にはする」彼の行動に私は不信感を抱いた。

 

 

 

「あと2年は結婚するつもりはない」

 

 

 

そういった彼。

 

 

私の写真の中に、ファッションの写真がたくさんあったことが気に入らなかったようだった。

「ファッションばっか興味ある人と自分は合わない」そう思ったらしい。

 

 

ファッション以外にも興味はあるんだけど…

 

 

 

もしもその後ほどなくして妊娠が発覚しなかったら、私は彼とは別れていただろう。子供がいなかったら私はここで彼を選んだことを確実に後悔していた。

 

このプロポーズで彼からもらったのはダイヤモンドのリング、ではなくネックレスだった。

 

 

 

彼は寡黙で落ち着いている、というだけでなく気難しい性格だなと気づき始めた私。自分の性格と真逆な彼と結婚したいと思ったのは、恋愛と結婚は違うという考えが頭の隅にあったからだった。

 

能天気な自分には、しっかりした男性、自信や威厳ある人がベストだろうと思っていた私は、ハッキリと私にプロポーズしたオリバーが運命の人だといいように思い込んでいた。

 

 

 

モヤモヤした気持ちのまま、帰ってから母にプロポーズされたことを報告した。

 

 

 

母は驚いていた。

少し戸惑っていたのか、本当に結婚するの?という心配そうな反応だったような気もする。

 

 

 

そりゃあまだオリバーに会ったこともなかったから仕方ない。

すぐに結婚することはないだろうし…と私も思っていたからか、母は特に反対することもなかった。

 

 

 

 

そして私は妊娠した。

 

  (続く

 

 

 

 

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