アメリカのナルシシスト(ナルシスト)エキスパートによるサブタイプはこの8種類

ナルシシスト

ナルシシスト(ナルシスト)は他人に害を及ぼす人格障害です。一目見ただけではわからないナルシシストもいるため、相手がなぜこんな行動を取るのかわからず悩んでいる人も多いのではないでしょうか。今回は米カリフォルニア州の臨床心理学者、そしてナルシシストエキスパートによるナルシシストのタイプ8つを紹介します。

※新しいタイプを追加しています。

 

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ナルシシストの種類

ロサンゼルス、サンタモニカで臨床心理学者、カリフォルニア州立大学で心理学の教授をしているラマニ・ドゥルバスラ博士はナルシシスト被害者たちから絶大な信頼を得るナルシシストエキスパートです。オブラートに包まずハッキリと発言するところが特徴です。

 

ドゥルバスラ博士によるとロサンゼルスにはナルシシストが非常に多いそうです。土地柄、尊大型ナルシシストが多いような気もします。彼女の分析を聞いていてもそんな風に感じます。

 

ドゥルバスラ博士によるナルシシストのタイプは以下の8種類です。

 

  1. Grandiose Narcissist
  2. Covert Narcissist
  3. Malignant Narcissist
  4. Communal Narcissist
  5. Neglectful Narcissist
  6. Generational Narcissist
  7. Benign Narcissist
  8. Hybrid Narcissist

 

基本のナルシシストの特徴はこちらです。

 

 

Grandiose Narcissist (尊大型ナルシシスト)

  • 自己中心的
  • うぬぼれが強い
  • 威張っている
  • 注目を浴びたい
  • 薄っぺらい(表面だけ取り繕う)
  • 批判にとても敏感
  • 権力に拘る
  • 魅力的
  • カリスマ性がある
  • 人の話に興味がない

 

 

Grandioseは『尊大な、偉そうな』という意味。名詞のGrandiosityは『誇大性』。wikipediaには

非現実的な優越感(他者よりも優れた自分立場)をさし、ナルシシストが軽蔑、劣等感、独自性を用いて他人を見る時に発生する。

とあります。言葉だとちょっと難しいですがこのタイプは日本でナルシストといえばこのタイプ、というわかりやすい「オレかっこいいよね」「私ってセレブなの」という教科書通りのナルシシスト。

 

 

芸能人、有名人、社長、成功者、活動家、その他著名人の中に見られることが多い。

一般的に多くの人が憧れる、「権力・人脈・地位・金」などを持ち合わせた人たちです。

 

彼らにとっての成功はお金持ちになること、権力を持つこと

 

「見てよ、私こんなに素敵な家に住んでるの」

「オレの車世界一かっこいいだろ」

「芸能人紹介してやるよ」

「私いつも年齢より10歳以上若く見られるのよ」

 

などなど…。SNSなどで自身の華やかな生活をアピールし、羨望のまなざしを受けるなど、周りの状況をうまく操ることができるため実際に彼らにとって幸せで理想的な生活を送ることができます。

 

尊大型ナルシシストは『Charm(魅力)』『Charisma(カリスマ性)』『Confidence(自信)』『Cleverness(賢さ)』とダイヤモンドの4Cのように4つの魅力的な要素を備えているため人を引き付けます。

 

 

また彼らと付き合うと、始めは『この人自分のことばっか話してるな~』と気づくのですが、その内容は確かに興味を惹かれるものだったり、現実離れした壮大なものだったりするため、結局は彼らの思うままにその世界に引き込まれていきます。

 

 

付き合い始めたときは、まるで映画の中の出来事かのようにお姫様扱いしてくれて、夢のような世界を演出してくれた、なんていうのもこの尊大型ナルシシストです。

 

 

ただ、人生は完璧ではありません。彼らにとっての挫折がくると途端に状況は一転します。
天国から地獄に落ちる人もいます。人に褒められ注目されないと生きていけない、というタイプのため、他人から否定されるととたんに怒りをあらわにします。その時に被害にあうのは周りの人間。家族やスタッフ、など。

 

 

尊大型ナルシシストは、権力や地位、お金がある人達と一緒にいたがり、そういう人たちを大切にする一方で、裏方さんや家族、貧しい人たちなど自分より劣ると思っている人たちに対する扱いはひどく、暴言を吐くこともあります。

 

 

また責任を取りたくないため責任転嫁します。

 

 

 

Covert Narcissist (脆弱型ナルシシスト)

  • パッシブアグレッシブ
  • うつ病、不安、空虚感
  • 被害者意識が高い
  • 自分は他人より優れていると信じている
  • 批判されることに非常に敏感
  • 全てに関して不満をもらす(満足することがない)
  • 仕事が長続きしない、または仕事をしないことを選ぶ
  • 関係が長続きしない
  • 別の精神疾患を持っていることもある

 

Covertは『潜在的な、隠れた』という意味です。見た目にはナルシシストとわからないタイプ、ということです。

 

 

パッシブアグレッシブ、日本語で「受動的攻撃性」とは、怒りを直接的ではなく間接的に表現することです。

 

境界性パーソナリティー障害(BPDまたは情緒不安定性パーソナリティ障害)とは、

不安定な自己 – 他者のイメージ、感情・思考の制御不全、衝動的な自己破壊行為などを特徴とする障害。
自傷行動、自殺、薬物乱用リスクが高い。(wikipedia)

 

脆弱型ナルシシストは日本人に多いと言われます。例えば結婚したり、同棲してしばらくするとモラハラをしてきた…という人です。このタイプに悩まされている人は多いのかもしれません。私の元夫もこのタイプです。

 

ドゥルバスラ博士の言う脆弱型ナルシシストの例では、

『う~ん、君の絵は素晴らしいけどうちのギャラリーに展示はできないな』と拒否されると癇癪を起こしたり相手への態度が冷たくなったり距離を置くようになり、『あぁ、すみません、私の絵が展示にふさわしくないのならおたくのギャラリー展示会のオープニングにはいきません』と言ってしまう。

 

能力が大して高くないのにそれを認めず、相手のせいにする、というのが特徴です。

 

他にも、仕事がクビになったのに『辞めた(やめてやった)』と言う

脆弱型ナルシシストは『世間はオレ(私)の素晴らしさをわかっていない』と本気で思っています。

 

 

私の元夫の実例で言えば、

 

たった4ヶ月で本採用されず終わった仕事のことを私に伝えず、間接的に終了を知った私が直接聞いてみると、

 

『もう仕事はしていない。俺にはふさわしくない仕事だった。ボス(女性)が俺と合わなかった』

 

とこたえました。

 

それから2年経ってようやく他の仕事を見つけましたが、これは2ヶ月も持ちませんでした。

その後、新たな仕事に就きましたが、何と1か月でやめました。

理由は「彼らは性格が悪いし、オレらの仕事に感謝していない、みんな文句言ってる」とのこと。

 

まぁ、呆れます。

 

 

 

 

Malignant Narcissist (悪性ナルシシスト)

他のナルシシストタイプの要素を全て持った上に以下の特徴があるタイプ。悪性のナルシシスト。危険で暴力をふるうこともあります。

 

  • 意地悪
  • 人を操る
  • 他人を利用する
  • コントロールしたがる
  • 頻繁に嘘をつく
  • 束縛する

 

一歩進めばサイコパス、という危険なタイプ

 

悪いことというのは例えば

  • 会社の金を横領する
  • 浮気
  • 嘘をつく

など、三語で言うと

 

『LIE』『CHEAT』『STEAL』

とのこと。可愛らしい悪さではなく法を犯すほどのかなり悪質な悪さをします。

 

マリグナントは『悪質な』『極めて有害な』と言う意味。人を傷つけることを悪いと思わず、自分の欲のためならルールを曲げたり法を犯したりする。権力に固執し、権力を利用して他人をコントロールする。

 

変な性癖をパートナーに強要したりドラッグにハマったり、買い物やギャンブル依存症になることもある。

 

 

それでもなぜこんな悪質なタイプに惹かれてしまう人がいるのか…。

 

 

それは、このマリグナントナルシシストが、グランディオスナルシシストの要素を備えていて、一見魅力的で自信家、恐れ知らずのため、一緒にいれば守ってもらえると思い込んでしまうから。

 

マリグナントナルシシストは非常に束縛が強いのですが、相手はそれを『愛されているから』『興味があるから』だと勘違いします。ところが、それは彼らがいずれ相手の弱点を握り、脅すためなのです。そして相手を逃げられなくします。

 

一旦つかまってしまうと、彼らの突然の怒りに怯えることになり、言うことを聞いていれば乗り切れると我慢することになります。また、親がマリグナントナルシシストだった場合は逃げられないので諦めるしかなく、このナルシシストの支配下に置かれてしまうということもあります。

 

 

アメリカの刑務所にはとても多くの悪性ナルシシストが収容されているのだそうです。

 

 

Communal Narcissist(コミューナル ナルシシスト)

尊大型ナルシシストや脆弱型ナルシシストのように威張っていて、自信家で、他人に共感しないなどの要素を持っている上に、他と違うのはこちら。

 

  • 自分が評価されるために人助けをし、人助けをしていることをアピールする
  • SNSでチャリティーの様子を載せて他人から称賛を浴びたがる
  • 世間から『最もボランティア精神にあふれる人』だと思われたがる

 

Communalは『共用の』『地域社会の』などという意味。

 

ボランティアはとても良いことですが、普通は見返りを求めずにするものです。でもコミューナルナルシシストの場合は人から称賛されたり、素晴らしい人だと思われたくてボランティアをします。つまり自己評価を上げるために社会貢献をするので、必ずその様子を写真や動画に収めたりしてSNSなどで知らせます。

 

 

●コミューナルナルシシストの怖いところ

このタイプの人たちは、自己評価アップのために社会貢献をするので、もしもSNSなどで思ったようにLIKEがつかなかったり、期待通りに称賛されなかったりした場合には非常に苛立ちます。

その時に被害に遭うのは、SNSのフォロワーではなく周りの人々です。家族や交際相手、またはボランティアを手伝っている人たちです。特に夫や妻などパートナーが被害を被ることが多いとのこと。

 

そこで一番困ったことがあります。

妻がコミューナルナルシシストの夫からその怒りをぶつけられた時、それを他人に話しても誰も夫を責めないのです。

それは『あんなに普段からボランティア活動して社会に貢献している素敵な人がそんなことするわけない。もしかするとあなたに問題があるのかもよ』と他人は思ってしまうのです。

 

 

そして、このコミューナルナルシシストのもう一つの特徴は

 

自己評価をあげてくれないもの(利用価値がない人)には興味がなく雑に扱う

 

ボランティア活動をしている時にはとても親切で控えめな性格なのに、カメラが回っていないところではスタッフに当たり散らしたり失礼な態度を取ったりする、など。

 

Neglectful Narcissist(怠慢ナルシシスト)

基本的なナルシシストの特徴を備えたうえで、次のような特徴があります。

 

ターゲットになった人に対して全く関心を見せない(無視)

 

 

家族間、長期の恋愛関係などで見られ、他の兄弟姉妹には関心を見せるのに末っ子だけ完全に無視、浮気相手には関心を見せ、妻には全く関心を見せないが、別れようとはしない、などのケースがある。

このタイプのナルシシストは、統合失調症のように見られることもあるが、自分が選んだ人だけには無関心で無視をするが、同僚や昔の友人などとは仲がいい、などの特徴があるところに違いがある。

 

 

出会った頃には、関心を見せるがすぐに無関心になる。同じ家に住んでいるのにまるでいないかのように扱われる。水を与えられず徐々にしぼんで枯れていく植物のような感じ。他のナルシシストのようにガスライティングしたり侮辱する代わりに、その場からいなくなる、といった行動を取る。

 

 

その理由は下記の例の他いろいろです。

  • 相手に飽きた
  • 相手をバカにしている
  • 仕事や他のことに気を取られている上に、相手に時間を割く必要を感じていない

 

 

尊大な態度を取ることはないかもしれませんが、自分の方が立場が上だから相手を無視しても構わないといった考えを持っている。

 

ナルシシストは基本的にその時自分が関心のあることにしか興味がなく、それはパートナーや子供であることはまずないため、育児放棄する親、パートナーに関心を見せない夫(妻)、自分に無関心の友人といったナルシシストが存在する。

 

 

 

相手に無関心なのに別れようとしない理由はこういった理由です。

  • 一緒にいる方が世間体が良いから
  • 財政的な理由
  • 一緒にいる方が便利だから

 

 

Generational Narcissist/Cultural Narcissist (世代・文化的ナルシシスト)

基本のナルシシストの特徴に加え、以下のような世代的・文化的な特徴があります。

 

  1. 独裁主義国家
  2. 家父長制(家長たる男性が権力を独占している家族形態)
  3. パターナリズム(強い立場にある者が、弱い立場にある者の利益のためだとして、本人の意志は問わずに介入・干渉・支援する)
  4. 社会階層(上流階級・中流階級・下層階級)
  5. 人種・同性愛差別主義社会

 

亭主関白、という言葉のある日本もこの一例なのではないでしょうか。夫が威張るのが当たり前、という文化により、モラハラを正当化しやすいといった理由もありそうです。

 

こういった文化的・世代的な背景を利用することによって、立場の弱いものは精神的虐待の被害を受けやすくなります。

 

 

Benign Narcissist(良性ナルシシスト)

このタイプは、マイルドバージョンのナルシシストですが、深いところまで関わることができない人たちです。

 

楽しいことが好きで一緒にいると楽しませてもらえるかもしれませんが、もっと深い関係になりたいと会話を掘り下げると、ガスライティングやらで交わします。自分の脆弱性を知られることを恐れるため、子供のように楽しい一面がある一方で、年齢を重ねても会話は浅いまま、子供っぽい行動などは変わりません。

深い関係になろうと努力してみても良いかもしれませんが、多くは時間の無駄です。

 

始めは楽しいかもしれませんが、いざ家を購入する、子供を産んで一緒に育てる、困難に面した、などといったときにも真面目に深い話をするつもりがないため、全て自分一人でしなくてはいけないかもしれません。

 

 

また、ナルシシズムに関して、「健康的なナルシシズム」があるという人もいますが、健康的なナルシシズムというものはありません。

 

 

 

全ての人間の性格は以下の5つの要素の組み合わせによるものとすることをビッグ・ファイブ理論と言いますが、どの要素も強すぎると問題になってしまいます。

 

  • 誠実性
  • 経験への開放性
  • 外向性
  • 調和性
  • 神経症的傾向

 

 

例えば神経症的傾向が高すぎると、疑い深い、不安症、気分の落ち込み、ネガティブな気分などといった状態になります。

調和性が高すぎる場合、自分の義務やニーズを犠牲にして相手のニーズを優先してしまうかもしれません。

 

一番良いのは真ん中でバランスを保つことです。

 

一方で、ナルシシズムは自分本位で傲慢、基本的にワガママといった全く反対の要素を持ちます。

この要素のどこを取ったら健康的なナルシシズムと言えるのか、これは矛盾しているとしか思えません。

 

 

 

Hybrid Narcissist(ハイブリッドナルシシスト)

ナルシシストといっても上のタイプのどれか、という場合もあれば複数を兼ねている場合もあります。必ずしもどれかだけに当てはまらないのは、本人の育った環境など様々な要因があります。

同じような行動を取る人もいれば、違う反応をすることもあります。

 

良性ナルシシストは、子供っぽいだけでそんなに害はなさそうだな…と思ったら、仕事で大成功して尊大型ナルシシストの特徴を見せることもあるため、どのタイプだからこうというよりは、どの傾向を同時に見せることがあっても不思議じゃないということを覚えておく必要があります。

 

 

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とても重要なこと

ナルシシストにはいろいろなタイプがありますが、一番大事なことは次の事です。

 

どのナルシシストも関わったら大変だということです。

 

考える前に口走り、悪い行動をした後で謝ったり言い訳をします。

不誠実でガスライティングなどによって他人を操ったり利用します。

 

関わらなくてはいけない場合はグレイロック、そうでなければ、一切のコンタクトを絶つのが鉄則です。

 

 

 

…以上がドゥルバスラ博士によるナルシシストのタイプ8種類です。

 

 

とても分かりやすいジャンル分けではないかと思います。

 

※ドゥルバスラ博士によると、反社会性パーソナリティー障害ソシオパスやサイコパスは皆ナルシシストです。もちろんすべてのナルシシストがソシオパスやサイコパスなんてことはありません。

 

 

 

また、ナルシシストはエキスパートや研究者にいろんなタイプ分けをされているようですが、上記にもあるように基本的にどのタイプも複数持ち合わせていることが多いです。

 

ドゥルバスラ博士と同じくらい人気のあるナルシシストエキスパートで、65000件以上のカウンセリング経験があるカーター博士による分析はこちら。ナルシシスト本人や被害者たちのカウンセリング経験から独自に7つのタイプに分析していますのでより細かく身近に感じるかもしれません。

 

 

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ナルシシストは男女どちらの比率が高い?

これは私は数人の専門家の意見を聞いただけですが、一人は9割が男性、と言い、Wikipediaでも男性の方が多いというデータ結果だったとあり、ドゥルバスラ博士は8対2の割合で男性が圧倒的に多いと断言しています。

 

ただ、男性は精神的虐待を受けても声をあげないことも多く、もともと女性は感情的だったりもするので、暴言や嫌がらせがナルシシストであるせいだと気づかないこともあります。

 

どちらにしても女性ナルシシストも増えているし、ナルシシスト自体の数も増えていると思います。ドゥルバスラ博士によると、実際には2割くらいの割合でナルシシストがいるだろう、とのことです。

 

ナルシシストは自覚がないことや人に言われて診断を受けるということがないためです。実際に言われている1%(アメリカでは~6%)よりかなり多いようです。私自身も過去にナルシシストに関わり、アメリカでも出会ってきていることから、2割くらいいるという見方に賛同します。

 

 

 

 

 

 

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