アメリカモラハラ体験記⑩暴言を吐く夫。お前は文子と〇〇のなめ合いでもしてろ!

モラハラ エピソード

オリバーはもともと意地悪で冷たい性格だったけれど、批判されるとたちまち過剰に反応し、相手や他の人を責めまくる。

 

憧れる友人の母親に対しても例外ではなかった。

 

ある日、私に代わって反論をした友人の母に抗議文を送ったオリバー。

 

 

そしてオリバーは完全に敵とみなした私たちにとんでもない暴言を吐いたのだった。

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もうお前を映画には誘わない

オリバーの趣味はゲーム、そして映画を観ることだった。

 

 

ハイキングも好きだったが、あまり社交的でないオリバーは家でゲームをしたり映画を観たりするのが一番好きなようだった。

オリバーの家には、狭いがシアタールームが作ってあった。

 

 

『離婚はしません』

時間稼ぎのためにそう言った私に

『オレに挑戦する気だな』

 

 

とニヤリと笑みを浮かべていたオリバーは、その日以降なぜか機嫌がよくなっていた。

 

そしてある日、エマが昼寝をしているとき、オリバーが私に珍しく『映画を観よう』と声をかけてきた。

 

 

私はその誘いが嬉しくなかった。

 

 

オリバーの好きな映画は、ゾンビやホラー映画がメイン。それは私の一番嫌いなジャンルだった。

その他に観る映画も、私の趣味とは程遠かったため、観たくもない映画を好きでもない人間と一緒に観るなんて絶対嫌だったのだ。

 

 

しかし、私には機嫌の良いオリバーの誘いを断る勇気がなかった。

 

 

仕方なく2階のシアタールームで映画を観始めた私たち。

何の映画か覚えていないが、とてもつまらない映画だった。

 

 

途中で用事を思い出した私は、静かに部屋を抜け出した。1階に降りて用事を済ませると、『エマちゃんそろそろ起きる時間かな~』と様子を見に行った私。

一応オリバーにはテキストメッセージを送ったため、大丈夫かな、と思っていた。

 

 

映画がつまらない上にエマが起きたので2階には戻らなかった。

 

 

しばらくして、私は暗闇の中に立っているオリバーを見つけた。

 

 

 

ギョッとした私は彼に声をかけた。

 

『どうしたの?』

 

 

すると彼は無表情で言った。

 

 

『勝手に降りて行って戻ってこなかった』

 

 

 

 

 

オリバーは怒っていた。

 

 

(え、そんなことで怒る?)

 

 

テキストした私はてっきり彼が理解しているものだと思っていたため驚いた。

 

 

 

『もう二度とお前を映画には誘わない!』

 

 

そう言ってオリバーは去っていった。

 

それは私にとってはありがたかったが、せっかく良い感じになった空気は再び凍り付き、私たちの間には今まで通りの微妙な空気が流れ始めた。

 

 

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オレはゾーイが好きだ

幼馴染のゾーイとオリバー、そしてゾーイの母文子さんとオリバーの妻私、それぞれ立場が近いことから、私たちは2組のチームのようになっていった。

 

そうは言ってもゾーイは誰かの肩を持つタイプではなく自分の意見をハッキリ言うし、私にもとても親切な人だった。ただ、オリバーの友人であることで、彼から一方的に私の悪口を聞かされていたため、私たちが親しくなるチャンスはなかった。

 

ゾーイの母、文子さんは娘の友人オリバーのことを『根は優しい人』と思っていたが、やはり同じ文化で育った日本人であることやアメリカに来た当初に苦労したことなどから私の気持ちを察してくれ、結果的に私の味方についてくれるようになっていた。

 

ある日私は、ゾーイととても親しいオリバーはもしかして彼女が好きなのでは…と思い始めていた。

 

 

ゾーイがオリバーを好きなようには見えなかったけれど、経験もないオリバーに100万円を支払って豪邸のペンキ塗りをさせる女性なのだ。彼が好意を持ってもおかしくなかった。

しかも男性っぽくサバサバした性格のゾーイは、ホラー映画も好きだった。

 

 

ある日、いつものように私に冷たい態度を取るオリバーに、ゾーイの家でホラー映画を一緒に観ている二人を思い出した私は言った。

 

『もしかしてあんた、ゾーイのことが好きなんじゃない?』

 

 

するとオリバーは何のためらいもなくこう答えた。

 

 

『あぁ、好きだよ。彼女は一緒にホラー映画だって観れるしね。グレイトガールだ。』

 

 

 

オリバーに愛情がなくなっている私は、嫉妬心も全く湧かなかったけれど、こんなことを妻に平気で言えるこの人はやっぱり性格悪いな、と思っていた。

 

 

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批判に過剰反応するオリバー

オリバーは自分が批判されるのが大嫌いだった。

 

批判を認めようとすることは絶対になかった。

 

 

私はオリバーからちょくちょく子育てのダメ出しをされていたが、中でもpull-upのオムツを早い段階から使っていたことを『お前もお前の母もレイジーだ』と言われたことは文子さんに話していた。

 

オリバーに懐かない娘エマ、娘に近づくと逃げられるため子育てもおむつ替えも滅多にしなくなったオリバー。

 

 

そんな人から子育てのダメ出しを毎日のように受けていた私は、少しずつ自信を失っていくことになるのだが、このオムツの話を文子さんが私に代わってオリバーに反論してくれたことがあった。

 

 

その日はゾーイの家にオリバーがペンキ塗りに行くというので、文子さんが一緒においでよと言ってくれたためオリバーに一緒に連れて行ってくれるよう頼んだ。

 

 

オリバーは『お前は車があるんだから自分で行け』と言った。

 

 

国際免許しかない上に現地の運転経験も少ないのに、子供を乗せて自分で行けとは、まあオリバーらしいがやっぱり冷たい奴だなと思いながら恐る恐る自分の運転で出かけた。

 

 

 

そして私とオリバー、ゾーイと文子さんはゾーイの家に集まった。

 

そこでオムツの話になり、険悪な空気になった私たち。文子さんが私をベーカリーに行こうと誘ってくれたため、運転が不安な私を気遣ってくれた文子さんが私たちを乗せて行ってくれることになった。

 

 

 

そこで問題が起きた。

オリバーが私の車に取り付けたチャイルドシートは簡単には取り外しができなかった。

 

 

そこで文子さんが『チャイルドシートを私の車に取り付けたいから手伝って』とオリバーに頼んだが、オリバーは文子さんからオムツの件でいろいろ言われて不機嫌だった上に私を手伝うのは絶対に嫌だったため、渋っていた。

 

 

私は、オリバーの怒りを感じ、自分で取り外してみようとしたが、びくともしない。

 

しばらくなんだかんだ渋っていたオリバーだったが、文子さんに何度も言われ、

 

 

『もう二度とやらないからな!!』

 

 

と言いながら仕方なく手伝った。

 

 

 

その翌日、オリバーは文子さんに抗議のメールを送った。

 

前日のオムツに対する批判の件、私が準備をきちんとしないなどの内容でかなりの長文だった。

 

 

そしてオリバーはそれを私にも転送してきた。

 

 

 

オレを批判する奴は許さない。

 

 

私の味方をする文子さんは彼にとっての敵となっていた。

とはいえ、文子さんは親友の母。

 

この抗議文は、文子さんへの攻撃というよりは、自分が悪く思われたくないという自己保身からくるものだったようだ。

 

『全責任を私に押し付けて自分は被害者ぶりたいんですね』と文子さんへのメッセージに書いていた私。

 

 

この時これが典型的なナルシシストの特徴だと知っていたら…。

 

 

その後オリバーは、私がついてこないようにゾーイの家に行くということを直前に言ってくるようになった。

 

そして、家を出る前に彼は私にいつものように捨て台詞を残していった。

 

 

『オレが好きなのはゾーイだけじゃない。お前が知らないだけでまだいる』

 

 

 

しつこい自己保身メールに、文子さんはついにオリバーを『きちがい』と呼んだ。

 

 

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お前は誰と一緒になっても幸せにはなれない

 

私と一緒にいたくない上にエマから嫌われているオリバーは週4日、ゾーイの家のペンキ塗りに行くようになった。朝11時から夜8時まで。

 

本当にその間ペンキ塗りをしていたとは思えないが、結局このペンキ塗りは終わらないままゾーイは引っ越しをすることになったのだから、本当に口だけ偉そうなポンコツである。

 

 

家にさえいなくなった父親をさらに嫌うようになったエマ。夜に帰ってきたオリバーの車の音が聞こえると、走って私の後ろに逃げてくるようにさえなっていた。

 

私も、彼の車のエンジン音が恐怖となっていた。

 

 

週末になり、エマとの関係を修復させたかった私はオリバーにエマを散歩に連れて行くようお願いした。

 

 

『オレは忙しい』

『車にGPSをつけなきゃいけないから』

 

 

などなんだかんだエマが好きだと言いながらも散歩程度も連れて行かないオリバーに腹を立てながら私はエマを公園に連れて行った。

 

いつもより早めに帰ってきた私にオリバーは言った。

 

 

『俺が娘を散歩に連れて行って早く帰って来たら早いっていうくせに、自分だってそれだけ?』

 

 

 

(うるせー!私たちは毎日散歩してんだよ!時間なんかどーでもいー!)

 

 

こちらは嫌われてるあんたと娘の関係を良くしたいから気を遣ってんのに、何なのそれ、と怒る私。

 

 

 

火が付いたオリバーはそこから私を責め始めた。

 

 

「お前は誰と一緒になっても幸せにはなれない」

「お前はビッチだ」

「お前はなんでそんなバカなんだ」

 

 

 

エマと一緒にいる私に近づいてきたオリバーは、しまいにはこんな信じられないセリフを吐いた。

 

 

 

『俺はおまえがどうしたらいいか知ってる。俺と別れて文子のとこでも行って文子と一緒になったらいいんじゃないか?

俺たちが今後どうなるか知ってるか?別れてお前は文子と一緒になるかして、俺はエマと24/7(一年中)一緒にいられるからそれまで我慢してやってるだけだ。

おまえはおまえの奥さんかしらんが文子とプッシーの舐め合いでもしてろ!』

 

 

私は言葉を失い、その場で固まっていた。

 

 

言い返しても無駄なエネルギーを使うだけなのはわかっていた。

 

 

そしてオリバーに対するとてつもない嫌悪感だけが残っていた。

 

 

 

 

そこからオリバーはついに言葉だけではない暴力に出るようになる。

 

 

続く

 

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