ナルシシスト(ナルシスト)の心理を実際の会話から読み解く。疲れる理由が明らかに。

ナルシシスト

前回、ナルシシスト(ナルシスト)とセラピスト会話の様子をロールプレイした動画を紹介しましたが、今回はここからナルシシストが何を考えているのか具体的に会話をピックアップしながら見ていきたいと思います。このナルシシストは、会話の始めから最後までものすごく特徴的で勉強になります。

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ナルシシストとの会話は不快

前回の実際のセラピストとナルシシストとの会話でもわかるとおり、ナルシシストとの会話はかなり不快なものになりやすいです。

会話と呼んでいいのか、と思うほど一方的です。それも自分の思い通りに話が進まないとナルシシストはすぐ怒りだすので大変です。今回のセラピストのようにサヨウナラできればいいですが、ナルシシストが夫や妻、親や子供となったらこんな会話を毎回繰り返すので頭がおかしくなりそうです。

 

もっと言うと、会話したくないから話しかけなかったとしても、彼らは相手の着るものや見た目、考え方、物の使い方、話し方、全てにおいてチャンスがあれば馬鹿にしたり批判したりしてきます。

 

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会話の中で見られるナルシシストの特徴

  • コントロールしたがる
  • 相手を見下す
  • 責任を取りたくないから他人のせいにする
  • 話をすり替える
  • 横柄な態度
  • 自分を守ることしか考えていない
  • 相手を心理的に操ろうとしている

 

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実際の会話(ロールプレイ)で分析

前回の会話の全内容はこちら

 

今度はセラピストが分析した会話からみられるナルシシストの特徴です。

 

概要は以下の通り

セラピスト…ソーシャルワーカー・幼少期のトラウマを専門とするセラピスト(インナーチャイルドセラピスト)ナルシシストから電話予約を受けたときにハッキリと「幼少期のトラウマを専門にしている」と伝えていた。

ナルシシスト…浮気が妻にバレて、専門家に相談に行くよう促された。本人は自分が悪いと思っていないため、セラピーに来たのは他の目的だった。

内容:セラピストがナルシシストの幼少期について尋ねるが、ナルシシストは精神的虐待を受けていたことを指摘されたくないため話さない。次のセッションでは、そもそも自分が浮気をしたのに、妻がそれを友人や母に相談したことに腹を立てて話をすり替え妻を悪者に。セラピストが自分の味方につかないことにも腹を立てて横柄な態度で支払いもせず終了する。

 

 

CLINICAL ANALYSIS – Cheating Narcissist (Role Play) Part 2

 

 

ナルシシストの特徴①:自分は他人より上の存在だと思っている。横柄。

動画内でも左側に座るナルシシストは、右側のセラピストと初対面ですが、すでに座り方や顔つき、話し方が横柄です。

ナルシシストは一見話を素直に聞いているように見えますが、心の中では自分の都合の良いように会話をすすめることしか考えていません。

 

ナルシシストの特徴②:親しいフリをして相手を味方につけようとする(心理的誘導)1:36~
セラピストとは初対面、しかもセラピストの挨拶が終わった後、初めて状況を説明する段階なのにすでにセラピストをファーストネームで呼んで親しい関係を作ろうとしている。

 

ナルシシストの特徴③:自分は悪くないのだと責任を取ろうとしない。1:41~

浮気をしたのは、相手を救うためと弁解。相手が気の毒な環境にいたため、彼女を助けたかったという無茶苦茶な言い訳をするナルシシスト。相手がどんなに可哀そうだろうが、sexすることの言い訳にはならない。

 

 

ナルシシストの特徴④:相手を味方につけて話を自分の有利にすすめようとする(コントロール)
被害者意識が強い  1:58~

男だろ、既婚者だろ、オレの気持ちがわかるだろ、とセラピストが結婚指輪をしていることを指摘し、相手から同調を求める。相手を助けたかった、結婚生活は退屈だ…だから浮気した、というどう考えても納得できない理由を正当化しようとするナルシシスト。

ここで、自分も被害者であることをアピール。

 

ナルシシストの特徴⑤:本当は良い人という「理想の自己イメージ」を相手にも持たせようとする(心理的操作)2:23~
あたかも自分は反省しているかのように「悪い人間なのかもしれないと思っている」と伝え、相手に同情してもらおうとしている。心の中では自分が悪いとは思っていないため反省もしていないが、そう見せかけることで相手に自分に対して少しでも良いイメージを持ってもらおうとしている。いい人ぶっている。
会話の相手(ここではセラピスト)はかなり居心地悪い気持ちになる。
ナルシシストの特徴⑥:嘘の開示性(自分にとって利益にならないことは話さない)3:14~
セラピストの言葉に被せるようにして「全て包み隠さず言いますよ」と言い切るナルシシスト。自分は隠し事はしないということをアピールしているが本当はナルシシストは自分にとってプラスにならないことは言わない。
セラピストのセリフを遮るように話すのは、「これ以上は追及して欲しくない」と思っているため。これが全てです、といってそれ以上セラピストに深堀させないようにしている。
ナルシシストの特徴⑦:自分の価値観を正当化  3:34~
父親のことは「よく働きよく遊ぶ人」といい、母親のことは「ネガティブで複雑」と話すナルシシスト。
父親がよく遊んでいて母親が気の毒にも思ったとのことなので父親は浮気をした経験があるのかもしれないが、父親は論争に強く母は弱い人なので自分は父側についていたと主張。
暗に母親(女性)を批判し、父親のような人(自分)を良いイメージとして語ることで自分の価値観(現在の行動含め)を正当化しようとしている。
ナルシシストの特徴⑧:自分の能力を過大評価(誇大化した自己イメージを持つ) 3:45~
精神的虐待をする家庭で育った子供は物事をいろんな角度から見ることができるという能力からは程遠いところにいる。
父側についていた、と話し、母親のみにネガティブなイメージを抱く公平さに欠けるナルシシストだが、「自分は他人がしてることをいろんな方向から見れるからセラピスト向き」と言い切れるのは、これが本当は精神的自由がなかった子供時代に得られなかった能力だとわかっているから。
その能力があるのが自分だと思い込んで事実を隠そうとしているだけでなく、この自己の過大評価によって、精神的虐待など受けていないという印象を与えようとしている。
セラピストによると、普通は両親が毎日のようにケンカしている家庭に育った人たちは、当時のことを「つらい過去」「悲しい思い出」「怖かった」などと表現する。
このナルシシストの場合は、父親が日常的に母親を軽視し見下した態度を取っていることに対して子供時代の自分はどう思っていたのか、また母親が父と境界線を引いたり自己の権限を行使しようとする(のではなく、共依存してしまうことで父親をなんとか抑制しようとしていたことに対して悲しさ、落胆、怒りの感情などがあったのか、そういった自分の素直な感情に一切触れていません。
ナルシシストの特徴⑨:事実ではなく自己イメージを大切にする 5:17~
精神的虐待と言う言葉を持ち出されたくないナルシシスト。ところがセラピストは自分の言葉には誘導されずに核心をついてくる。この時も幼少期の自分の気持ちではなく、あくまでも両親のことしか語らない。
ナルシシストの特徴⑩:自分の弱さを認めたくない 5:40~
セラピストはさらにナルシシストにたたみかけて、精神的虐待を受けていたという事実をナルシシストに理解させようとする。これにナルシシストは我慢ができず、再びセラピストの言葉をさえぎって、「もうその話はしてくれるな」という態度をより明確に示している。
深くまで突っ込まれたくないという思いが現れている。
このナルシシストにとって、「精神的虐待を受けていた」という事実は「自分は特別な人間」「自分は他人より優れている」というカテゴリーから外れると思っているためか、この事実は絶対に認めたくないようです。
真実に向き合うことができないナルシシスト。これはセラピーがまともに進むはずがありません。
この一度のセッションで、セラピストはナルシシストが本当に今抱えている問題を解決したいとは思っていないことに気づいたようです。
ナルシシストの特徴⑪:相手を心理的に操ろうとする  7:40~
まだ一度しか受けていないセラピー、そして前回はセラピストに深堀されたくない幼少期の精神的虐待の件を何度も持ち出されてかなり気分も悪かったように見えたナルシシスト。なんとかその場を逃れたという感じで終わっていたが、2回目に前回の感想を聞かれると「とても気分が良かった」「希望が持てた」と言うだけでなく過剰にセラピストを褒めています。
これはセラピストをいい気分にして自分の味方に引き込もうとしている心理的操作。
出会ったばかりで「君ほど心が落ち着く人に会ったことない」とか「初めてこんなに惹かれる人に出会った」など大げさな表現で相手を引き込む「love bombing」に似た手口。
この後、前回の宿題である本を読んでないどころか、妻に本を投げつけたことを話さなくてはいけないこともあって、こんな話し方をしている可能性があります。
ナルシシストの特徴⑫:思い通りにならないとすぐ怒る  7:57~
自分の思い通りにならないと子供のようにすぐ怒るナルシシスト。セラピストが彼の手口に乗らなかったため、イライラし始めます。
ナルシシストの特徴⑬:相手から批判されないように自分のイメージを操作 8:10~
幼少期の問題に向き合うために読むように言われた大事な本を読まなかったどころか、妻に投げつけて暴言を吐いたというとんでもない行動を正当化しようとするナルシシスト。
事実を伝える前に「そうすべきじゃなかったのはわかっている」「あなたが何というかわかる」と前置きをし、「でも、これを聞いたらあなたもわかってくれるでしょう」と理由を説明し、セラピストが受けるだろうネガティブなイメージを最小限に抑えようとしている。
ナルシシストの特徴⑭:話をそらす。責任転嫁。 8:25~
自分に向かっていた焦点を妻に向けようと仕向けるナルシシスト。相手は完全に自分の味方に付くものだと思い込んでいる。「妻が二人だけの問題を他の人に話した」とまるで犯罪でもおかしたかのように大げさに話し、自分が他人から悪者にされることを必死に説明して加害者、被害者の立場を逆転させようとしている。
大げさに話す話し方も被害者ぶるナルシシストにありがち。
ナルシシストの特徴⑮:自分の母(ネガティブイメージ)と妻を重ねる 8:52~
自分の母に対するイメージ「ネガティブで複雑な人間」と全く同じ表現を妻に対して使うナルシシスト。思い通りに話が進んでいかないため、かなりイライラが募っている。
ナルシシストの特徴⑯:自己中な考え方。自分の考えを人に押し付ける。  9:00~
妻が相談した相手、母と友人に会わなくてはいけなくなった、と被害者のように悲痛な顔で話すナルシシスト。でもこれは彼にとっての「自分が悪者になる」という不都合なだけで、セラピストや他の人にとっては全く同情できない話。
自分が浮気したことがそもそもの原因なのに、それを妻が母や友人に相談したことに怒る、これがナルシシスト。
ナルシシストの特徴⑰:共感してもらえるのが当たり前と思っている  9:18~
セラピストがすぐに「ちょっと話がずれてますよ」とか「それは相手じゃなくてあなたのせいでしょう」などの反論をせず、「浮気に関する問題からちょっと違う段階に来たようですね」と少しナルシシストに共感したような反応を示したため、「その通り!」と自信満々になるナルシシスト。この展開を狙っていたのか、このまま妻を悪者に仕立てようと企んでいます。
ナルシシストとの会話が成り立つのは、こういう場合のみ。次に自分の希望しない方向に会話が進もうとすると話を終わらせようとします。このため、彼らとはうまく話が進められません。
ナルシシストの特徴⑱:しつこく自分は被害者であることを主張 9:58~
お金を払っているセラピストだから自分の味方であって当然と思っているナルシシスト。再び自分は被害者であることを主張し、話の焦点が自分に向くのを避けようとしています。別の話を持ち出すことで、自分に課されていた宿題をやってないことをうやむやにしようとしています。
ナルシシストの特徴⑲:自分が批判されるのは大嫌い。怒りを表すか過剰に自己防衛  10:13~
セラピストは相変わらず自分の手口には乗らずにつついて欲しくないことに軌道修正しようとしているため、イライラが表情に出ているナルシシスト。自分にとって重要な「妻が私の浮気を世間にばらした」という話を「生産性がない」と言い切られたことにイライラはピークに。
それに続き、セラピストはついに「あなたは自分が浮気したということをできるだけ小さく収めようとし、奥さんの話題にすり替えようとしてますね」と核心をつきます。ナルシシストは自分が批判されることや、自分の手口を知られることは何よりも嫌います。これを妻がした場合は、この瞬間にナルシシストの怒りのスイッチが入り、怒鳴ったりモノを投げたりの精神的、時には肉体的暴力に発展してしまいます。
では、これを第三者、プロのセラピストが行った場合どうなるのか…
ナルシシストの特徴⑳:批判した相手を攻撃する 10:45~
批判されたことに対して、怒鳴ったり、暴力を振るえない相手の場合は、精神的屈辱を与える方法に出ます。全く関係ないのにセラピストの学歴に触れたり見下した発言をして相手を辱めるナルシシスト。
ここまでくると、第三者はあきれて話をする気にもなりません。
ナルシシストの特徴㉑:被害者はいつも自分である 11:05~
精神的屈辱発言に対して、「今度は私に恥ずかしい思いをさせようと話題をすり替えてますね」と冷静に返すセラピスト。それに対して、「私の立場になって理解してくれる人が良かった」と本音を漏らすナルシシスト。それが叶わなかったやっぱり被害者の自分、というのを演出しています。

 

ナルシシストの特徴㉒:自分の目的のために相手を利用。共感の欠如。相手は人間でなくて『物』である 11:10~
相手を操作して味方にすることに失敗したため、最後の目的を果たそうとするナルシシスト。セラピーを受けているという証明書が必要なようで、それをたった1回しか受けていないのにセラピストに書かせようとします。またそれも『金払う客なんだから客の言うとおりにしろ』といった横柄な態度。
この時点で、自分の味方をしてくれないセラピストはナルシシストにとっては敵。さらに相手に共感できないナルシシストは相手がどう感じているのかがわからないため、自分の希望だけを通そうとします。それを断られると『じゃあ金は払わん』とキレだすというとんでもない自己中心的なナルシシストです。
ナルシシストの特徴㉓:平気で嘘をつく   11:16~
『鬱病であるとか書いといて』とめちゃくちゃな要求を出したナルシシスト。ここでもたった一回のセッションを終わっただけで適当に鬱病と書かせることになんの罪悪感もないようです。とにかくさっさと書かせて出ていきたいようで、セラピストを誘導しています。
ナルシシストの特徴㉔:目的達成だけのために生きる
結局このセラピーセッションにきた目的は、『妻にバレてしまった浮気問題を解決したい』ということではなかったようです。そもそも自分が悪いとは思っていないため、また、精神的虐待を受けていたという事実を認めたくないため、自分の問題に向き合う気は全くないようです。
じゃあなんでセラピーへ?というのは、最後にしつこく『レターを書いてくれ』と言っていることから、『セラピーに通っているという証拠』が目的だと思われます。
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ナルシシストの本当の目的

レターが必要な理由は、私の考察ですが、今のままだと浮気した男、という事実により自分が完全に悪者になるが、セラピーを受けうつ病と診断してもらえば『精神病のため少しやむを得ない部分もある』と罪を逃れて完全な悪者になるのを避けることができます。
浮気をしたのは、相手が可哀そうだから助けてあげた、と言っていることや妻が二人の問題を世間にばらして私を悪者にしたという被害者になろうとしていることから、彼の目的は『加害者ではなく被害者になること』で、それを証明するために、専門家のところに行ったのではないかと思います。
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まとめ

ナルシシストとのやり取りは、大なり小なり今回のような流れで『彼らの目的のため』のものです。
私からするとそれは会話と呼べるものではありません。
このナルシシストはNPDの特徴が会話の隅々に見られてかなりやっかいなタイプですが、こんな人たちが実際に私たちが考える以上にたくさんいるようです。
ナルシシストとまともな会話はできない…これが当たり前だと知っておくのが大切なのかもしれません。
彼らの話のすり替え、責任転嫁、会話のコントロール…この罠に私たちは絶対にはまらないように、このセラピストのように冷静に対応しなければいけません。

 

 

 

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