アメリカでシングルマザーになるとどんな手当てがある?日本との違いは?

シングルマザー

日本でシングルマザーになった場合にもらえる手当とアメリカでシングルマザーになった場合にもらえる手当には大きな違いがありますが、一番大変なのは、アメリカは州によってルールが違うことや、いろいろと自分で調べなきゃいけないところじゃないかなと思います。

日本みたいに、市役所行けば全部教えてくれる、というわけにいかないので(日本はシンプルで便利)、ただでさえ時間がないシングルマザーにとって母国語以外で自分であれこれ調べるのはなかなか大変です。

今日は、アメリカでシングルマザーになった場合、一体どんな手当てがあるのかまとめてみたいと思います。

 

スポンサーリンク

日本とアメリカの母子家庭の手当ての違い

日本とアメリカではシングルマザー事情が大きく異なるので、比べるのもちょっと大変なんですが、やっぱり大きく違うのはベースとなる養育費がもらえるかもらえないかじゃないでしょうか。

 

日本…養育費は夫婦間の話し合いで決め、払う人と払わない人がいる。払わなくても罰則はなし。現金手渡しで支払うケースもある。

アメリカ…養育費支払い義務は法律で決められている。最低支払金額も決まっている。支払いは給料から天引きされ、支払い能力があるのに義務を怠ると法律で罰せられ、刑務所行となる。(例:テキサス州は最高6か月間)罰金も科せられる。

 

口頭の約束で支払うといっておいて「金がない」と支払わなくなっても罰則はない…となれば、正直相手の親としての責任感に頼るしかなくなるので養育費はないと思っていた方がいい、というのが日本。

 

今後共同親権になっていくのであれば、おそらく法律で義務付けられるのではないかなと思うし、そうあるべきですよね。また、面会権もあれば子供に会えることで養育費の支払いモチベーションもあがると思います。

 

 

アメリカでは養育費の支払いに関しては物凄く厳しいです。支払わないと悪質なケースでは刑務所行、他にも罰金、免許証停止、クレジットスコアが下がる、などなど容赦ありません。無職でも支払い義務がある、というのがアメリカの徹底した養育費のルールです。

 

そのため、あまりにルールが厳しすぎると支払う側(多くは父親)からはクレームが上がっているようですが、多くのシングルマザーたちは養育費があれば働かなくていい、というわけじゃないし、このくらいしないと支払わない人が多くなるのが現実じゃないでしょうか。

 

 

養育費以外の手当て

 

日本

①児童扶養手当

②児童手当

③生活保護

 

アメリカ

①SNAP program(食費援助)

②TANF(現金援助)

③LIHEAP program(光熱費援助)

④NSLP(無料または低コストの学校給食を提供)

⑤WIC (5 yrs old or younger)(妊婦・乳幼児のための栄養プログラム)

⑥Head Start(0-5yrs old)(チャイルドケア)

⑦Medicaid(医療保険)

など。※シングルマザーに限ったものではありません

 

アメリカでは一人親だから、という理由で支給されるというよりは、低所得家庭向けのプログラムを利用するということになります。

 

スポンサーリンク

アメリカのシングルマザー手当

アメリカのシングルマザー手当は政府の援助である上記の項目以外にも、州それぞれがいろんなプログラムを揃えています。ただ、これらは貧困家庭へのプログラムのため、特にシングルマザーに向けて作られた援助というわけではなく、知らなければもらえません。条件に合う人は利用できます。

 

 

大変なのはそれぞれのプログラムで条件に当てはまるか調べ、申請する必要があることで、電話インタビューがあることもあります。単にお金を援助、というわけじゃないことが日米の違いじゃないでしょうか。援助を受けるための条件はなかなか厳しいです。

 

例えば、上記のプログラムにはどんな条件があって、どのくらいの金額が援助されるのか、テキサス州を例に調べてみました。

SNAP program (food stamps)

内容: 食品を購入できるデビッドカードが支給される。

使用できる場所: Targetやwalmart、Aldi、7-elevenなど。

受給条件: 収入が以下であること。無職の場合は就職活動またはwork programに参加していること。就職している場合、正当な理由なしに辞めてはいけない。タバコやアルコール以外の食品のみに使用。

1人家族…$1,755(子供なしの場合も支給されるが3年間の間に3カ月間のみ)
2人家族…$2,371
3人家族…$2,987
4人家族…$3,603

支給額:

1人家族…$204
2人家族…$374
3人家族…$535
4人家族…$680

 

TANF

内容: 現金の支給

使用できる場所:食料品、家賃、光熱費、医療費など日常の生活費

受給条件:全く、もしくはほんの少ししかお金のない18歳未満の子供のいる家庭。親子または子供とその子供を面倒見る親戚。家族の持つ金額・家族が支払っている、または所有しているものの価値・家族が育児と養育費に支払う金額などの審査に通った場合。

子供をケアする親または世話人は職業訓練中か求職中であること。子供の養育ルールに従っていること。仕事を辞めないこと。アルコールや薬の中毒でないこと。子育てスキルのためのクラスに参加すること。子供に予防接種を受けさせること。子供を学校に通わせること。

 

月収の限度額:

1人家族 子供のみ:$64   親か世話人一人:$78
2人家族 子供のみ:$92   親か世話人が一人:$163  両親または世話人2人:$125
3人家族 子供のみ:$130  親か世話人が一人:$188  両親または世話人2人:$206
4人家族 子供のみ:$154  親か世話人が一人:$226  両親または世話人2人:$231

 

支給額:

1人家族 子供のみ:$105  親か世話人が一人:$129
2人家族 子供のみ:$152  親か世話人が一人:$267  両親または世話人2人:$204
3人家族 子供のみ:$213  親か世話人が一人:$308  両親または世話人2人:$338
4人家族 子供のみ:$253  親か世話人が一人$370   両親または世話人2人:$379
5人家族 子供のみ:$325  親か世話人が一人$411   両親または世話人2人:$440

 

これとは別に一時的なTANF支給がされることがあります。今年起きているコロナ危機などの場合で、年に1回のみ支給されます。

 

LIHEAP program

内容:電気ガス代の補助

受給条件:SNAP programやTANFの支給を受けている人は自動的に受給資格を得られる。

 

年収の制限(Tax前):

1人家庭:$19,140
2人家庭:$25,860
3人家庭:$32,580
4人家族:$39,300
5人家族:$46,020
6人家族:$52,740

 

NSLP(National School Lunch Program)

内容:学校給食の無料または減額プログラム

受給条件:年収が貧困レベルの130%以下の家庭。

貧困レベルとは、テキサス州の場合は年収が以下の金額を下回る場合。

1人家族:$12,119
2人家族(親1子1):$16,057
3人家族(親1子2):$18,769
4人家族(親2子2):$23,624

 

WIC(Women Infants and Children)

内容:食品を購入するための小切手を支給される

使用できる場所:食料品店でWICと印のある商品

受給対象:低所得の妊婦、0-5歳児

目的:栄養不足や貧血、妊娠合併症のために起きる障害を避けるため。

使用方法:政府による厳しい審査を得た主食(野菜・果物・ピーナッツバター・粉ミルク・チーズ・ミルク)と交換できる。スーパーの棚に「WIC」という表示がある食品のみが対象。

受給条件:SNAPやTANF、Medicaidにすでに加入している人は対象となる。その他、TAX前の月収が以下の場合。

1人家族 $0 ~ $1,968
2人家族 $0 ~ $2,658
3人家族 $0 ~ $3,349
4人家族 $0 ~ $4,040
5人家族 $0 ~ $4,730
6人家族 $0 ~ $5,421

 

スポンサーリンク

まとめ

日本でシングルマザーになった場合、

現時点ではほとんどのケースで母親が親権を持ち、養育費はもらえる場合ともらえない場合がある。

養育費以外の手当ては、児童手当・児童扶養手当・生活保護などを市役所で手続きする。

アメリカでシングルマザーになった場合、

一般的には共同親権となり、子供と一緒に住まない人が養育費を支払う義務がある。

養育費以外の手当ては、低所得者向けのプログラムを調べ、自分から申請して受け取る。

 

私はアメリカでシングルマザーになった時は渡米して間もなく、様々な制度や州の援助プログラムを知らなかったため支援を受けないままやってきました。なんとかなったから良かったですが、もしこういう制度を利用して負担を軽減していたら、もう少し気持ち的に楽に過ごせたかなぁと思います。

 

日本は市役所の子育て支援課に行けば必要な情報を得ることができるし、手続きも同じ場所ですむのでありがたいですが、アメリカは自分から調べて自分から連絡する(電話もしくはインターネット)という流れなので、いかに知識をつけておくかということが大切になります。

 

シングルマザーになるまでにある程度の準備期間があればいいですが、何も知らない状態だと、本当に大変。離婚したら引っ越ししたりいろんな手続きや仕事、毎日のやりくりで精一杯で調べるどころじゃないので、うっすらとでもこんなのがあるのか…くらい覚えておくと便利かなと思います。

 

※今回の援助の他にも、州によって住宅ローンや家賃の援助、無料の法律相談などの援助があります。

 

 

参照: https://hhs.texas.gov/services/food/snap-food-benefits
https://www.acf.hhs.gov/ocs/programs/liheap/about
https://www.benefits.gov/benefit/623
https://everytexan.org/images/EO_2014_ACSPovertyIncome_Charts.pdf

 

 

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました