モラハラ男(夫)はいつも自分が正しいと思っていて、俺は何でも知っていると偉そうにしてます。でも気づいたらその男にモラハラを受けていた自分が「アレ…なんか私必死で自分を正当化してない?」「間違いを認められなくなった気がする…」なんて思ったことないですか?
大嫌いだったモラ男、モラ夫の性格がうつっているような気がする、、これはよくあります。
私も元夫と離婚して2年くらい、「やばい、私アイツみたいになってない…?」と感じていました。
モラハラ男(女)の性格が移ることを「ナルシシスティックフリー」と言います。今日はこんな考え方になってたら、その傾向があるよ、という5つの行動パターンをご紹介します。
ナルシシスティックフリー
もしも私の元夫のようにNPD(自己愛性パーソナリティー障害)を持つモラハラ男(夫)の被害に遭っていたら、こんな風に思ったことあるんじゃないでしょうか。

あいつ絶対間違いを認めないんだから!証拠突き付けてもムダ!

ちょっと気に入らないことがあるとすぐキレるのやめて欲しい!
ナルシシスト(ナルシスト)は間違いを認めません。そして、自分の間違いを指摘されたり批判されたりするとすぐキレたりします。
これは彼らの特徴でもあるんですが、それを知らないと頑張って相手に間違いを認めさせようとしたりしちゃうんですよね。
そうしてモラハラ男ナルシシストは相手を精神的にイジメ続けるわけですが、そんないじめを受け続けているうちに、被害者に変化が出てくるのです。
アメリカの起業家で、自己啓発作家として有名なジム・ローンの言葉に以下があります。
You are the average of the five people you spend the most time with.
(あなたはあなたが最も多くの時間を過ごす5人の平均である)
一番よくいる5人の人たちの平均のような人間になる、というのは、その5人の人に自分の行動や態度が影響を受けるということで、最終的には彼らのように考え始め、彼らが行動するように行動する、ということ。
類は友を呼ぶとよく言いますが、これも考え方が似ている人の方が心地よいし、あの人みたいになりたいという人に近づくのが普通だからよくわかりますよね~。
でも、、、
ということは、モラ男のナルシシスト(ナルシスト)と一緒に過ごす時間が長ければ、彼らのように考え、行動するようになってしまうということです。
これは恐ろしい・・・(;゚Д゚)
みなさんは周りの5人の人のようになりたいですか?
これを聞いただけで、すぐにでもモラハラ男から逃げ出したくなるんじゃないでしょうか。
そしてこの「ナルシシストの考え方や行動に似てしまう」のがナルシシスティックフリーです。もしかして自分も?という方は次の5つをチェックしてみてください。
いつも正しくありたい
他の人が自分の意見や決定に賛成してくれなかった、という場合にものすごく嫌な気持ちになったり、怒りが湧いてしまう。
反対意見が受け入れられないため、必死で言い合いをしてまでも自分が正しいと言わせたくなってしまいます。
前は違う意見も受け入れられたのに、今は相手が「そうだよね、私もそう思うわ」と言ってくれるまで相手を説得しようとするのでケンカに発展してしまうことも。
当たり前だけど私たちは一人ひとりが自分の意見を持ってるので意見が合わなくて当然です。常にみんなが賛成するなんてありえません。
自分の決定や考えが間違っていたら素直に認めればいい、でもそれができなくなってしまっているというのが危険信号①です。
何でも知ったかぶりしてしまう
誰かが何かを話し始めたとき、割って入っては「おぉ!俺知ってるよそれ、○○で…」と言い始めます。
もはや相手の話は聞いていない、相手が話を終える前にどんどん割り込んでいき「それはさ~…」と自分が話し始める、これは私の知るモラハラ男にもありました。
話を割り込まなかったとしても、誰かが話している内容を知らないのにまるで知っているかのようにふるまうこともあります。
前は素直に「そうなの?知らなかった」と言えたのに、今は「知らない」「わからない」が言えなくなってしまっているのです。
もしも「知らないよ、教えて」と素直に言えば、新しい知識、情報、方法を知ることができるのに、謙虚になれず知ったかぶりをしてしまうので知ることができません。
間違いを認めることができない
間違いをするといつも批判される…そんな環境にいると、間違えることが怖くなってしまいます。そのうちに絶対に間違えたくない…と完璧主義になっていきます。
間違えたくないといっても全く間違えない人なんていません。そして間違えることがあります。でももし間違いを誰かに指摘されてしまった場合、必死で言い訳したり、相手が誤解していると言い張るのです。これはナルシシストによるガスライティングと同じ。
自分がガスライティングの被害者だったはずなのに、今度は自分が他の人をガスライティングしてしまうようになるなんて絶対嫌ですよね。
まずは間違いをしてもいいんだ、ってことをもう一度自分に言い聞かせること。そして間違えたら笑い飛ばせばいいこと、間違いを認めればそこから学ぶことができることを知ること、これが完璧主義から脱却するポイントです。
コミュニケーションスキル低下
癇癪を起こしたり、パッシブアグレッシブになったり、相手を無視したり、自分の意見がうまく伝えられなくなったりなどコミュニケーションがうまくとれなくなります。
モラハラ男ナルシシストが「お前ごときがなんだ」と相手が意志を持つことを許さなかったり、相手の意見を聞かないため、意思表示をすることが下手になってしまっているのです。
短気になる
些細な事で怒ったり、すぐにムキになったり攻撃的になったりします。
これは長い間ナルシシストからの虐待に遭っていて、こんなことを繰り返していたからです。
相手はそんなつもりがなくても小さなことがきっかけになって感情的になってしまうので、相手から「この人怒りっぽいよな」「なんか近寄りがたい…」と距離を置かれてしまうことになります。
短気でコミュニケーションスキルが低下してしまったら、友達なんてなかなか作れないし、今までの友達でさえもいなくなってしまう可能性だってあるので危険ですよね。
ナルシシストの被害に遭っていると怒りの感情を抑えることが苦手になってしまいます。反射神経のようにちょっとしたことでカッとしてしまうことに対して「こんなの私じゃない」と思うことがきっとあるんじゃないでしょうか。
前回の記事で書いているようにナルシシストの被害者は「もしかして私もナルシシストになっちゃったかも…」って心配することがよくあると被害者の実体験を例にあげたんですが、そういう風に感じてしまうのが、この短気になっていることに気づいたときが多いのだそうです。
相手から言われたことを一旦受け止めて感情を整理する時間を取るということを何度か繰り返して少しずつ正常な状態に戻せるようにすると良いのではないでしょうか。
元夫からモラハラを受ける前と後の私の変化
このナルシシスティックフリー、私はどうだったかというと、完全になってしまいました。(:_;)
モラハラを受ける前の私は、ポジティブで細かいことは気にしない、友達を作るのは得意で今よりずっと素直でした。。
それがひどいモラハラを受けた後に真逆になってしまったのです。
我に返ることができたので、今はかなり以前の自分に戻ってますが、モラハラ夫と離婚できたのにそっから2~3年はまさに「なんか怒りっぽくなったよな」「間違えると言い訳するようになっちゃった…」ってことばかり。
その時の心情は…というと、とにかく「必死」だったことを覚えています。
何に必死だったかというと、自尊心を失わないようにすることに必死だったんじゃないかな…。だから自分が怒りっぽくなったな、と思ってもどうしようもない、間違いを認めたいのに認めると自分が全く価値のない人間のように思えて死にたくなるから認められない。
そんな感じでした。
だから今この段階にいる人たちの気持ちがめちゃくちゃよくわかります。
モラハラ男が人格障害で、ヤツの言動が異常だったんだということを確信したことがwakeup callになり、私は我に返りました。
だからこそ、モラハラ男からはなるべく早く離れ、すぐに次の相手を探さずにしばらくは自分と向き合って瞑想とかカウンセリングで自分を取り戻す時間が必要です。
きっと何年もかかりますが、少しずつ戻れるので大丈夫です。
まとめ
モラハラ男やモラハラ夫と長い間付き合ってると、「私性格悪くなったな…」「間違えたの知られるのが怖くなってる」「なんか私アイツと同じことしてない…?」なんてナルシシストであるモラ男たちから悪影響を受けてしまうナルシシスティックフリーになることがあります。
これは長い間モラハラを受けていればいるほどなりやすく、ナルシシストの両親に育てられた子供、ナルシシストと長年一緒に過ごしていた結婚相手がとくにこの影響を受けてしまいます。
ナルシシストは相手の精神をぶち壊す人間。それは被害者が気づかないうちにそうなっていることがあるんです。
私が『私って強くなったよな』と勘違いしたみたいに、単に短気で攻撃的になっているだけなのかも…。しばらく気づかなかったけどそれがナルシシスティックフリーだったんですね。
一番よく付き合う5人の平均…その中にモラ男なんて絶対にいれたくなくないですか?
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