『そんなこと言ってない』『そんなことしてない』…明らかに言ったししたよね?ということを否定されたことはありませんか?私は何度もあります。
これらは夫や妻、彼氏、彼女…などナルシシスト(ナルシスト)と会話してる時に必ず出てくるセリフです。
この人たちは『オレは嘘なんかつかない』と言いながら嘘をつきます。
誰でも嘘をついたことがあると思いますが、それは相手を傷つけないように…と思ってつく嘘だったり、遅刻の言い訳だったり、許せるホワイトライ(良いウソ)であることがほとんどです。
一方で、ナルシシストの嘘は、全て自分のための嘘で重大なことや相手を傷つけることもある悪意あるブラックライ(悪いウソ)です。
そんな悪意ある嘘を繰り返すナルシシスト。その嘘にだまされてはいけません。
今日は私も何度も経験している、ナルシシストの嘘についてのお話です。
嘘も必要。ただし…
私たちは、いろんなホワイトライやブラックライをついたりつかれたりして生きています。
でも、相手のことを思ってつくホワイトライはあった方がよい嘘だったりします。
例えば大嫌いなラザニアをふるまわれても「美味しいです」と言ったり、似合ってないよな~と思ってしまった相手の髪型や服装を見て『似合ってるよ』と言ったり、狭くてセンスのない新居に招かれて「素敵な家ね!」と言ったり…
この時に、正直に『私、ラザニア大っ嫌いなんです』
『その髪型変だよ』
『その服太って見えるし似合ってないよね』
『この家狭いね、家具もセンス悪いみたいだからいい店紹介しようか?』
なんて言っちゃったら、人間関係なんて途端に破綻してしまいかねません。相手との関係が浅い場合は、その場限りで終わりになってしまう可能性だってあります。
他にも、寝坊して遅刻したのに『捨て猫を見つけちゃって…』とか言ってしまう嘘も、『そんなはずないやろ』と思われたとしてもこの程度の嘘はホワイトライで許せる範囲。
嘘があるから気分よく過ごせる、というのもある意味事実です。
でも悪意ある嘘をつかれた場合は…
これは私が実際につかれたブラックライの一部ですが、こんなのがありました。
お金を盗んだのに、『オレじゃないよ』
海外旅行に彼女(私)を連れて行くと親友に言い、実際は行かなかったのに『行って来たよ、最高だった』
本当は無職なのに、「オレは社長なんだ」
これらの嘘で、私は深く傷つきました。
こうやって誰かを傷つけることがある、『自分の身を守るためにつく嘘』は許せない嘘です。そして、これを何度もつかれると次のことが起きてしまいます。
嘘つきと生活していると起こること
もしも嘘つきが自分の両親だったら悲惨です。日常的に嘘をつかれる環境で育つことで、それが自分自身の人格を形成してしまいます。
もしも嘘つきと付き合っていたら…、何度も嘘をつかれ続けることによって、相手への信頼を失うだけじゃなく、他の人のことも信用できなくなってしまいます。
実際に私にもそういうことが起きました。
私がナルシシストの元夫に出会う前、他のナルシシストにも捕まってしまってたものの、自分を見失う前に逃げきれていたせいか基本的にフレンドリーで他人を信用しやすい性格は変わっていませんでした。
ところが元夫との生活は、家族はもちろん親しい友人もいない、行ったこともないアメリカテキサス州で子供と三人だけの空間。そこで日常的に嘘をつかれたことによって、精神的に疲れ果てたのはもちろん、誰のことも簡単に信用できなくなってしまっていました。
『誰に騙されてもおかしくない』『誰が嘘ついててもおかしくない』そんな風に身構えるようになってしまったのです。
そうなると本当~に人と会うことが疲れます。今まで人と関わることが大好きで生きてきたのに、人と関わることがストレスになってしまう、、、これはかなり悲しいです。
日常的に嘘ばかりつかれていると、『人を信用できなくなり』『人間関係が苦手』になっていきます。
ナルシシストと嘘
ナルシシストは日常的に嘘をつきます。なぜ嘘をつくのか、というのは、
です。
ナルシシストは共感しない、という大きな特徴があるので、嘘をつくことによって相手がどう思うか、傷つくかも、なんて考えません。相手の気持ちなんかどうでもよければ、自分のためになる嘘を平気でつけますよね。
悪性のナルシシストの場合は、この嘘の程度もかなり悪質になるそうです。
例えば、学歴や職歴を誤魔化す場合、

1週間しか働いてないから履歴書に書くのはやめよう
っていうレベルじゃなく、

ハーバード大学通ってました。
と通ってたことさえない大学に通っていたと嘘をつくっていうレベルです。
普通の人は良心がとがめるし、そんな大それた嘘なんかバレたら大変なことになる、とむしろビビってしまうと思いますが、ナルシシストはそれができてしまう。
私の過去のナルシシスト彼氏が『無職なのに社長』と堂々と言えたのも、そっから嘘が全部バレてから就職先を探すときに履歴書に英語が全くできないのにできると書いたのも、私の感覚からは全く理解できませんが、ナルシシストにとっては、『それで仕事ゲットできるならいいでしょ』くらいの出来事です。
今思えば、そうやって堂々と嘘をついている人たちこそ成功してたりします。
だから男性誌とかでも「ナルシスト」になった方が出世する、とか勧めてたりするのかもしれないですね。。
芸能界なんて学歴詐称、年齢詐称、整形…嘘があっても売り込むためなら何でもアリ!みたいなのがまかり通ってますよね。子供に絶対行って欲しくない業界です。
こういうのが普通の世の中になると、ブラックライまでみんなが受け入れるようになって嘘まみれになっていくんじゃないかなとか思います。モラルもなにもなくなって、『弱肉強食!嘘ついてもいい仕事に就けて金稼げて人生楽ならそりゃ、つくでしょ!つかない方が悪い』みたいなことになってくんじゃないでしょうか…。( ̄ー ̄)悲
嘘のオンパレードはナルシシストのレッドフラッグ?
嘘をつきまくる人はもしかしてナルシシストかも…?
ブラックライをつきまくる人はその可能性もあると思いますが、嘘をつく人がみんなナルシシストってわけじゃないそうです。
確かに、ナルシシストは、他に決まった特徴をみせる人たちのことなので、嘘つき=ナルシシスト(ナルシスト)っていう結論にはならないかもしれません。
でも、ナルシシストと嘘は切っても切れない関係です。
っていうのも、彼らは嘘をついたことを『ついてない』と嘘つくので、もう訳がわからなくなるからです。
これ、やられたことある方はわかると思いますが、精神的にかなりダメージあります。
以前にもどこかの記事で、このナルシシストの代名詞ともいえそうなブラックライ(または嘘つき)がなぜDSM-5に載ってないんだろう…と書きましたが、嘘は誰でもつくし、良い嘘、悪い嘘、の線引きが微妙に難しかったり、相手を傷つけるかそうでないかで判断するのも無理があるからかもしれません。
でも、実際にナルシシストに言われたことを素直に信じてしまう方は結構多いようだし、きっと私も今後どこかのナルシシスト(芸能人とか他人も含めて)の嘘に騙されるだろうし、彼らの嘘は軽くみてはいけないと思います。
嘘(ブラックライ)がまかり通って人生上手くいくなら…って考える人ばかりの世の中にならないといいなぁ…。
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