みなさんこんにちは。アメリカでモラハラ夫と離婚したアメリ子です。モラハラ夫と離婚することになったとき、協議離婚でまとまるケースは少ないんじゃないでしょうか。
何でも自分の都合の良いように物事を進めようとするモラハラ夫と、もしも細かい取り決めをしない場合、離婚後に大変なことになります。
日本だと、今はモラハラ離婚に詳しい弁護士さんなどがいるのでそういった弁護士さんに相談すればいろいろとコツを教えてもらえると思いますが、アメリカなど異国で離婚をしなければいけなくなった場合はどうしたらいいのか…。
今回は、アメリカでモラハラ離婚するのに、モラハラタイプの弁護士(ナルシシスト)を選んでしまうという失敗をしないコツを学んだので、私の過去の体験を交えてご紹介したいと思います。
モラハラ離婚とは
そもそもモラハラ離婚って何?っていう方もいるかもしれないので念のため説明すると、夫(か妻)によるモラハラが原因で離婚を申請することです。
が、モラハラをする人が離婚弁護士ナビサイトにある以下のような様子がある場合、この人はナルシシストです。
最初はやさしい | 自分のルールを強く守ろうとする |
外面が良い | こだわりが強い |
周りからの評判がいい | 妄想が強い |
暴力はふるわない | 一貫性がない |
自己愛が強い | 価値観の違いなどを認めようとしない |
弱いものに尊大な態度を取る | 疑い深い |
身の上話で同情を誘う | 自分のやり方を周りに押し付ける |
平気で嘘をつく | 反対意見や指摘に怒る |
二面性があり豹変する | 相談できる友達がいない |
共感性が弱い | 他人の成功や幸せを嫌がる |
人のせいにする | ストレス発散法を持っていない |
嫉妬深い |
※リンクに私の体験談を書いています。
ちなみに私の元夫はこの全てを兼ね揃えています。(むしろ付け足す部分があります)
少し補足させてもらうと、自己愛が強い、は「自己愛が強いように見える」だけで、この人たちは本当は自己嫌悪の人たちです。欠点のない妄想上の自分の姿を信じ、自分が決めた独自ルールに相手が従うのが当たり前だと思っているので、そのルールに反すると怒っていろんな方法でお仕置きをしてきます。
自分より強い(弁護士や警察など権力のある人)には弱いです。
暴力はふるわない、とありますが、ナルシシストは悪性ナルシシストの場合は暴力をふるいます。でも日本人に多いと言われる脆弱型ナルシシストの場合は、仕事ができない、被害者のフリをする、パッシブアグレッシブ、ネガティブ…といった特徴があって、この人たちは弁護士や警察をビビるタイプなので物を投げたり壊すことはあっても、直接手を出したりすることはあまりないんじゃないかと思います。(むしろ陰険な方法でイジメてきます)
こういった人たちと日本で離婚する場合は、モラハラに強い弁護士を選べばいいですが、今回はアメリカでこういう人と離婚するときにどういう弁護士を選べばいいのか、ということについて書いていきます。
ナルシシストに詳しい弁護士は少ない
アメリカでナルシシストに詳しい弁護士レベッカ・ザングによると、アメリカにはナルシシストに詳しい弁護士はとても少ないのだそうです。確かにナルシシストなどの人格障害を学ぶとしたら、彼らに被害を受けた場合くらいです。大体法廷で争うケースが仕事となると、みんながナルシシストのような態度を取っていてもおかしくないし、それに対してアイツは人格障害にちがいない…なんて思わないだろうし。
さらに裁判官にもナルシシストだろうという人がいるのだそうです。
そもそも10人に1人(実際はもっと多いと言われてますが)がナルシシストだとしたら、裁判官の中にナルシシストがいても全然おかしくありません。
そう考えるとちょっと怖いですね。。
自分の弁護士がナルシシストだったとしたら、モラハラを相談してもそれを深刻に扱ったり何かしらのアドバイスをくれたりってことを期待できない可能性があります。
詳細は次回に記載しようと思いますが、私は自分の選んだ弁護士はナルシシストだったと思っています。細かく言えば、私が雇った担当弁護士はナルシシストじゃないけど、そのバックでサポートしていたボスがナルシシストの疑いがかなり強いです。つまり、ここでも私はナルシシストに遭遇してしまっているわけです。
このブログをこれまで読んでくれている方は「この人どんだけナルシシストに捕まりやすいんだよ!」と呆れるかもですね。( ;∀;)
だからこそ、みなさんには彼らに捕まって欲しくないからこうして失敗談を共有させてもらっています…。
今となっては数々の経験から得たナルシシストレーダーが私に警告してくれますが、当時何も知らなかったため、こういった外れくじを引く可能性がとても高くなってしまっていたのです。
ナルシシストとの離婚は通常よりお金がかかる
離婚はただでさえお金がかかります。アメリカでは日本のように離婚届け出して終わり、とはいかないので、弁護士を雇うことになります。
もしお金がない場合は、裁判官が相手側に負担するよう命令したりなど他の方法で弁護士をつけられたりしますが、その弁護士がモラハラに詳しいかどうかはわかりません。もしも自分に不利なことばかりだったら弁護士を変えたくなりますよね。
ナルシシストは普通に会話することさえ難しい人間なので、この人たちと離婚するときには、通常の4倍の費用がかかることもあるのだそうです。実際にとんでもなくもめてる人たちの話を聞いたことがありますが、かなり強烈です。
弁護士費用はどのくらいかかるのかは、ケースや州によってバラバラです。なんとなくイメージをつけたい方はこの記事で全州の費用をざっと見比べてみてください。
弁護士がナルシシストか判断するコツ
ここから本題ですが、弁護士がモラハラに詳しいか、以前にそもそもその弁護士自身がモラハラタイプの人間じゃないかどうかを判断することがとても大事です。
モラハラ加害者であるナルシシストを自分の弁護士に選ぶのは何としてでも避けたいです。
ナルシシスト弁護士による最悪のシナリオ
もしも、ナルシシストを弁護士に選んでしまった場合に起きる最悪のシナリオは、
ってことです。
じゃあそんな弁護士を選ばないようにするにはどうしたらいいのか。弁護士レベッカ・ザングのアドバイスから、私も激しく同感したのがこのポイントです。
「大丈夫です、任せてください。○○になるようにします」と言ったように、「依頼者が聞きたい言葉だけを伝える」弁護士はとても危険です。
もし、コンサルの時点で判断が難しくて、ナルシシスト弁護士を雇ってしまった場合でも、途中からレッドフラッグに気づけばナルシシストを解雇して他の弁護士を雇えば最悪の結果は避けられるかもしれません。
弁護士がナルシシストだとこうなる
途中でナルシシストと気づくポイントは、「アレ?なんか変だな」という勘が働くところです。これは自分がモラハラ夫に対して感じた「なんかおかしい…」みたいな直感と同じです。
□ 来週連絡します、と言われたのに連絡してこない。
□ メールの返信がなかなか来ない。
□ 電話しても繋がらない。(いなかったりする)
□ やるべきことが全然進んでない。
□ ちょこちょこと嘘をつかれる。(始めに説明してある、など)
□ 約束していたことを破られたとき、依頼者のせいにする。
□ 未来を約束する。(これをすれば、こうなるなど)
□ 依頼者の話をまともに聞かない(あしらう)
途中から、『あれ、この人本当に私の味方なのかな…』みたいな不安が現れます。モラハラ夫にされたガスライティングをここでも弁護士からされることになります。
「そんな約束してませんよ」「はじめから親権を取るのは難しいって言いましたよね?」など。
雇った弁護士を解雇して、新たな弁護士を探すとなると大変です。また一からリサーチしなおしで、途中まで進んだケースを始めから説明しなおさなくてはいけません。次回もまた同じような弁護士だったらどうしよう…、もうお金がないし…。
結局そういった手間がイヤで、決定的になるまで様子を見てしまうことってあるんじゃないでしょうか。
私の経験上、これもはまりやすい罠かもな、というのはこれです。
普通は弁護士は時間制で費用がかかるかと思いますが、たまに月額を定額請求する弁護士もいます。こういう弁護士の中には、契約した時はいつでも連絡して、と言いながら実際にはなかなか連絡が取れず、翌月の費用請求のときになると連絡がやっと取れる、という人がいます。
時間制だとどれだけ費用がかかるかわらかず不安だから月額制なら安心…と思いきや、逆に弁護士にとっては働かなくてもお金が入ってくるんだから働かない方が良いよねってことになっちゃうわけですね。
実際に私は月額制の弁護士を雇ってしまいました。詳しくは次回の記事に書いていこうと思います。
こういう事態にならないよう、弁護士がナルシシストかどうか早い段階で気付けるのが一番です。
正しい弁護士を選ぶには
ナルシシスト弁護士を避け、正しい弁護士を選ぶコツは、
弁護士も人間なんだから将来を約束するなんてことはできず、現状でできる限りのベストを尽くしてくれることしかできません。それもあるから信頼関係を築ける人でないと苦労します。
モラハラを受けていた場合は、それに対してどんなことができるのかといったアドバイスができる知識のある弁護士が良いし、私たちは移民なので移民法に詳しい弁護士が理想です。
私の場合はどっちにも詳しくない弁護士を選んでしまいました。
幸い致命的になることがなかったのは不幸中の幸い。これに関しては本当に運が良かったのだろうと思いますが、今後弁護士を選ぶときは、とにかく始めにたくさん質問してこういったことを確認してみようと思ってます。
まとめ
アメリカでモラハラ離婚する際に気を付けるべきなのは、弁護士がモラハラに詳しい相手であること、移民法についても知識がある人、そしてナルシシスト弁護士を選ばない事、です。
どれも失敗した私が、最悪なことにならなかったのは元夫との結婚生活が短かったことや相手に隠せない収入があり確実に養育費がもらえたこと、絶対にこれだけは…ということを弁護士が判決書に加えてくれたこと、当時子供が幼い上に夫に懐いていなかったこともプラスになったと思います。(今は子供は両親どっちも好きですが…)
もしも結婚生活が長くて財産分与や親権をもめそう…というケースでナルシシスト弁護士を選んでしまった時、致命的な結果にならないように、上記のポイントや、自分が何かおかしいかも…と思い始めた早い段階で弁護士を変えることを検討するのが良いんじゃないかと思います。
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