生い立ちに同情して付き合ったらモラハラ男だった、かわいそうだから助けになりたいと付き合ったらとことん利用された…そんな体験していたら、もしかして相手は脆弱型ナルシシストかもしれません。
何度もこのブログに書いていますが、心の繋がりを求めてパートナーを探す私たちと違い、ナルシシストは自分の欲求を満たす相手かどうかでパートナーを選びます。
そういった意味では、彼らは常にハンターです。獲物を手に入れるために罠をしかける…それが出会った時の彼らの行動です。
この時、夢のような素敵な体験をさせてくれる尊大型ナルシシストに対して、かわいそうな僕、をアピールするのが脆弱型ナルシシストです。
真逆のタイプなのにどちらもナルシシスト。それは基本、他人なんかどうでもよく自分だけを守るために生きていることに変わりないからです。
怒ったら何日も無視する、みんなオレの良さはわかってないと愚痴ばかり、あいつみたいにコネがあればオレだって成功できるのに…オレがこんなんなのは親から虐待されたからだ…
もういい加減にして、と言いたくなる暗い脆弱型ナルシシストに捕まってしまうのは、相手を助けたいという優しい心があるから。そしてそれを利用しようと彼らはいろんな手を使うのです。
私の元夫や元カレの正体でもある脆弱型ナルシシスト。彼らは一体どんな特徴のある人なのか、なぜ彼らはこんなに厄介なのか、これを読んで頂ければ理解してもらえるのではないかと思います。
ナルシストっぽくないナルシスト
今でもずっと勘違いされているナルシストという言葉。もっと早く本当の意味を知っていたら私はきっと脆弱型ナルシシストに捕まって精神をボロボロにされることはなかったんじゃないかと思います。
ナルシストは自己愛の強い人。そう長年思い込んでいた私は『自分が大嫌いでSNSなんかしない』暗めのナルシストがいるなんて全く考えたことはありませんでした。
ナルシスト、英語ではナルシシストですが、この人たちが外見を気にするのは誰でも知るところだと思いますが、それだけじゃなくもっと深いものがあります。外見を気にすると言ってもブランド品ばかり着てる人もいればそうじゃない人もいます。
私にとってナルシストといったら、前髪をつまんで鏡をのぞき込み、いろんな角度から自分の格好を確認してるなんかきもい人、他人の話を遮っては自分自慢をするウザいヤツ、くらいのイメージで、全く興味のないタイプ、自分には関係ない人たちだと思っていました。
だからこそ、私の元夫がナルシストだったことに全く気付かなかったわけですが、今回の脆弱型ナルシシストという人たちはとにかく被害者ぶっては誰かのせいにし、人付き合いが苦手で自分のことを棚に上げて他人を批判するといった普通のナルシストのイメージとはかけ離れたタイプの人たちです。
脆弱型ナルシシストの特徴
教科書通りのナルシシストと言われる尊大型のナルシシストと比べて、脆弱型ナルシシストは他にCovert narcissistと呼ばれている通り『Covert(隠れた)』ナルシシストのためやっかいです。一見するとナルシシストなのかわからないので、捕まったらジワジワとその恐ろしさがわかる…といった感じです。
研究者たちが脆弱型ナルシシストの概念を作り出したのは20~25年前で、それまではナルシシズムの定義は尊大型ナルシシストにのみに焦点を当てていたのだそうです。
尊大型ナルシシストは怒りの表現がストレートなのに対して、脆弱型ナルシシストは怒りの表現方法が間接的です。あ、怒ってるんだ…というのがすぐにわからなかったりします。
怒ってるからです…。 image
何よりも一番厄介なのが被害者ぶっては他人を利用するというところです。相手の良心を利用しては、『もっと…もっと…』と自分に尽くしてくれることを求めたり、自分のモラハラの言い訳にしたりします。
この人たちと付き合うと、共依存関係が生まれやすいためなかなか別れられません。
以下、脆弱型ナルシシストの特徴です。
- 他人を犠牲にする
- 傷つきやすい
- 不安に満ちている
- 人付き合いが苦手
- 陰気
- 不機嫌・不愛想
- 怒りっぽい(短気)
- パッシブアグレッシブ
- うつ病気味
- 貧乏
- イライラしている
- 他人に敵対心がある
- 悲しみに満ちている
これはナルシシストエキスパートの分析ですが、私の言葉だとこんな感じです。
どれだけ助けても絶対に幸せになることはない難しい奴。
出会った時には上記のような特徴は極力押し殺して、相手を捕まえるのに効き目がありそうな部分だけ出してくるという感じです。
尊大型ナルシシストと見事に真逆なタイプですが、深いところを探ると同じナルシシストの特徴を持っているので、ルーツは同じです。
仕事ができず貧乏なのは自分のせいではない
脆弱型ナルシシストもナルシシストなので、自分の能力を過信していたり、威張っていたり、評価されたがる…などの基本的特徴は同じですが、その現れ方が違います。
例えば、仕事ができず貧乏なことに対して、
『誰かが金を貸してくれりゃ俺はビジネスで成功できるのに』
『俺は賢いからこんな時給制の仕事なんかする時間ももったいない』
と言った形で、○○だったらオレは凄いのに、オレは他の奴とは違ってもっと評価されるべき人間、とアピールします。
自分のスキルや能力を他の人は全然わかってない、オレは会社に対してこんなに貢献してるのにちゃんと評価されていない、と思っているのです。
さらに彼らの傲慢さは、その道のプロよりもオレは詳しいと言っては何年もその分野で活躍する人、何年もかけて知識を積み上げてきた人、努力の結果成功した人などを批判するところに現れます。
これに対しては私も思い当たることがたくさんあります。少し元夫の例を挙げると、『オレはグーグルで働いてるやつでさえ知らなかったことを知っている』『銀行員なのに○○を知らないから教えてやった』『アイツは9年もかけてやっと○○社に合格したが、オレだったらすぐ入れる』『オレはここで働いたらすぐマネージャーレベルになるが、もっとキャリアを積めるいい仕事をするつもりだ』
などなど、本当にいい加減にしろよ!というセリフばかりでした。
こういった感じで、
lazyな奴としてなら評価されるかも。
そうして他人が努力の結果成功したことに対して不機嫌な顔して『運が良かったからだ』『コネがあったからだ』と言います。
自分が何もしないから成功していないことを『オレは不運だ』と努力不足のせいではなく運のせいにしたりします。
決して満足することはない
この脆弱型ナルシシストは常に文句や批判ばかりしている人たちで、決して満足することはありません。
だからこそとても難しい奴なのです。
自分が抱えている不満を、他者への批判や文句、侮辱、怒り、軽蔑、イライラといったとてもネガティブな形で表現します。
どんなことに対しても不満を言ったりするので、一緒にいると本当に本当に本当に疲れます。
尊大型ナルシシストが相手に『お前はバカだ』『お前は何もしらない』とか言って怒りをダイレクトに表現するのに対して、脆弱型ナルシシストは『おまえはいつも助けてくれる家族がいて良いよな~』『必要以上にお金を払ってくれる会社でいいよな~』『たまたま金持ちの家に生まれていいよな~』と言った卑屈なセリフで表現します。
繊細で敏感なナルシシスト
彼らの、『何もしないで幸運を待ち続けては他人の批判や人生の不満ばかりもらす』態度に、ついに我慢がしきれなくなってブチ切れるときがあるかもしれません。

『あのさ、不満ばかり言ってないで努力したらどうなのよ!!』
でも、こういったセリフに彼らはものすごく過敏に反応し、怒りをぶつけてきます。
この時彼らは、『世の中みんなオレに反対なんだ』『誰もオレの味方になってくれない』といった大げさな被害妄想状態に入りますが、それは彼らがどんな小さな批判や反対意見に対してもものすごく傷つきやすいからです。
そのくせに議論をするのが好きで、政治や宗教、最新のニュースに対して常にあれこれ言いたがります。
その時に、私たちが自分の意見を言うと『おまえよくそんなひどいこと言えるよな、信じられんわ。ヘイターだな。』と言ったりする彼らがいざ自分が怒った時には私たちにひどい暴言を吐いたりするのです。
何でも批判する
脆弱型ナルシシストはとにかく批判的で、他人の意見やライフスタイル、外見から彼らの子供のこと、自分の仕事や買ったものなど、どんなことでも批判します。
彼らの批判を聞いていると、何様だよ、と思うことが多いんじゃないかと思いますが、この批判的な性質は、脆弱型のナルシシストが横柄なくせ、とても繊細でネガティブ、そして満足することがないといった隠れた本性を持っているからです。
人付き合いが苦手な彼らの巻き添えに…
脆弱型ナルシシストは尊大型ナルシシストと違って外交的ではありません。そんな彼らの被害を被るのは社交的なパートナーたち。
家族や友人の集まり、パーティーなどに出かける事に対して軽蔑するような話し方をしては、パートナーが罪悪感を感じるように仕向けます。
『お前はなんでいつもそんなにいろんな人とつるんでいたがるんだよ?オレらの関係には興味ないわけ?なんで俺と一緒に過ごしたがらないんだよ?…そうか、わかった、おまえ他人から注目されたいんだろ。そうしたらいい気分になれるもんなー』
こうやって、友達が多くいろんな人と交流できるパートナーの良いところを潰しにかかります。
これを相手が出かける前などにちょくちょく言ってくるため、パートナーはだんだん出かける自分が悪いのかも…と思うようになっていきます。
しかも、出かけたとしても『お前は人の注目を浴びて人気者になりたいだけだろ…』という悪魔の声が囁いたり、家でジメジメと待っている脆弱型ナルシシストの様子が頭にチラついたりしてパーティーが楽しめず、予定より早く帰ることにしてしまったりします。
まるで、ネガティブの塊のような、有害なウィルスのような存在、それが脆弱型ナルシシスト。
これこそ予防ワクチンがあればいいのに…
ブツブツ文句を言われるのが嫌で、『じゃあ一緒に来なよ。友達紹介するし。きっと楽しいよ』と言って連れて行くと会場の隅で立ちすくんだ彼は他人の言うこと、着ているもの、パーティーの内容などに不満をもらします。
そんな彼の惨めな姿を見て、自分も嫌な気分になるため、早々に切り上げて帰ることになります。
こういうことが何度も繰り返されることで、ジワジワとこのネガティブで内向的な闇が自分を覆いつくしていき、出かける気分にならなくなってしまいます。
そして、最終的には『気づいたら前みたいに友達と出かけたり、パーティーやBBQに参加することがなくなったな…』となってしまっているのです。
ここにいるのは、怒りのネガティブ感情に覆われた狭い空間に取り残された自分…
私はこんな人間じゃなかったのに…となっていくのが脆弱型ナルシシストと一緒にいると起きる弊害です。
なぜこんな人に惹かれてしまうのか
そもそもなんでこんなネガティブな人に惹かれてしまうのか…
それは、助けてあげたい、かわいそう…といった気持ちが湧くからです。
それと、出会った頃にはこういった深く付き合わないとわからない闇の部分までは気づかないため『少し手を貸してあげたら幸せにしてあげられるかも』といった気持ちになってしまうからです。(本当は思っているより数億倍も手ごわい相手なんですが…)
私の経験を振り返っても、日本に来たばかりの外国人だから言葉もわからないだろうし助けてあげようって思ったパターンと、何かかわいそうな生い立ちだから私が愛情を注いであげよう、と思ったパターンです。
正体を知ってたら当然付き合うことも助けることもしなかったと思います。
が、彼らはとても上手に人を操って生きていること、助けたい気持ちのある人を狙うことから、脆弱型ナルシシストについて知らないと結構簡単にだまされます。
こうして捕まってしまった場合、正体に気づくまで、お金を貸してあげたり仕事を探してあげたりあれこれ世話をするなど必死で尽くすことになります。
脆弱型ナルシシストが自分が助けたことで少しだけうまく行った時、私たちは彼を助けてあげられた、というやりがいのようなものを感じます。脆弱型ナルシシストは決して満足しないので、もっともっとと被害者を演じ、その結果、私たちはどんどん彼らによって利用されていきます。
ナルシシストであることに気づかない危険
前述のように、この脆弱型ナルシシストはいわゆる、皆がイメージするナルシスト、じゃないのでそもそも自分の相手がナルシシストであることに気づかないことが多いです。
私もまさにそのパターンだったわけですが、気づかないからこそ他の理由だと思ったりします。『うつ病だからよ』と言ったり『自己肯定感が低いだけ』と言ってみたり、何か他の病気のせい、と言ってみたり…。
私も始めはそこを通っていて、だいぶ回り道してしまいました。
共感力のある人、思いやりのある人、が知らずに脆弱型ナルシシストと付き合うととても危険です。
彼らは出会った頃、かなり早い段階でそういった同情を引かせるような悲しい生い立ちや、不幸な出来事などを話してきたりするので、『助けてあげよう』という優しい気持ちのある人は彼らの罠に引っかかりやすいのです。
認知的不協和
脆弱型ナルシシストと付き合ってしまうと、なかなか別れられません。
尊大型ナルシシストと別れられないのは、彼らが”出会った時に相手を落とした方法”のように金や権力、コネ、人脈などを使って相手を引き留めたり、彼らとの素敵な思い出が忘れられないことが原因だったりしますが、脆弱型ナルシシストと別れられないのは、この後に詳しく理由をあげていますが一つに認知的不協和が起きるためだったりします。
脆弱型ナルシシストの生い立ちを聞いてかわいそう、と思ったものの、いつもネガティブで怒りっぽい彼らからの日常的なモラハラに疲れ果てている自分がいます。
『一緒にいてあげることが正しいことなんだ』と自分に言い聞かせたり、『少なくとも浮気はされたことないし』と言い訳して不快感が生まれないようにするのです。
親・同僚が脆弱型ナルシシストの場合
両親だった場合
脆弱型ナルシシストが自分の親だった場合、とても疲れます。子供は被害者を演じ続ける親に対して罪悪感が募り、その一方ですぐにイライラする親に怯えなくてはいけません。何をしても親は満足してくれないという無力感を感じます。
尊大型ナルシシストの親が、子供が良い成績を残したり活躍したりすれば大喜びして褒め、逆の場合は無視したり不機嫌になるのに対して、脆弱型ナルシシストの親の場合は子供の成功に嫉妬します。
『父さんがおまえみたいにいろいろ援助してもらってたら、一番になれただけじゃなく何でも成功してたぞ』
『そりゃいい成績が出るさ。だっておまえは父さんみたいに悲惨な幼少期を過ごしてないんだから』
子供が成し遂げたことを自分のことにすり替えてやっぱり被害者ぶります。
子供が一番望んでいるのは親から凄いぞ、と誇りに思ってもらえることなのに、頑張っても『調子に乗るなよ、おまえはまだまだレベルが低いんだから』と言われてしまうのです。
親が脆弱型ナルシシストなんてことは気づいていない子供たちは、成功することを恐れたり、何かを成し遂げた自分を過小評価するようになります。うまくいっても親から妬まれたり批判的なことを言われるため、成功したことを親に伝えることができなかったり、自分は大したことない人間だと思い込んで夢だった仕事を諦めたりすることがあります。
同僚だった場合
能力が低いのにも関わらず『オレは何でも知っている』という態度をとったり、自分は大して成績を残していないのに、成功している他の人を批判します。チームプレイが苦手です。
同僚が彼らに対して何か言えば、再び被害者となりきり会社に抗議文を出したり訴訟を起こしたりします。
『この人さえいなかったら仕事がスムーズにいくのに…』と思われるのが脆弱型ナルシシストです。
うつ病
カウンセリングやセラピーでナルシシストが改善することはないそうです image
脆弱型ナルシシストは他のタイプのナルシシスト(尊大型、悪性、コミューナルなど)とは違い、うつ病や不安症など他の精神病を患っていることがあります。
脆弱型ナルシシストがセラピーを受けるとき、その症状からうつ病や不安症、気分障害などと診断され、その治療を受けることがありますが、それらが改善しても被害者ぶったり、能力を評価されていないといった傲慢な態度などは改善せず、数か月後に、これはうつ病だけでなく脆弱型ナルシシストであるとわかる場合があります。
セラピストやカウンセラーなどプロであっても診断するのには数か月など期間がかかります。
そのため、そうでない一般の人たちが脆弱型ナルシシストと気づくまでにはそれ以上、何年、何十年とかかる場合があります。
結果として、彼らが改善しないのは自分のサポートが足りないからだと思い込んでへとへとになるまで努力してしまうといったことが起こります。
危険な事
危険なのは、脆弱型ナルシシストは社交的でないため他人にとってどんな人なのか全くわからず、彼らによるモラハラも気づかれにくいこと。
また、人間関係が苦手な彼らはパートナーが友達と交流するのを嫌がり、孤立化させるため、モラハラを受けていても被害者が相談する人がいない…という状況になっていたりします。
さらに、モラハラを受けている自分たち自身が、モラハラ加害者が脆弱型ナルシシストと気づかないため、自分だけで抱えて悩みがちです。
病気であることが分かれば医者に相談したり、自分で調べることができます。精神病なら精神科医に相談したり、ある程度自分で調べることもできます。
ところが脆弱型ナルシシストの場合はモラハラの原因が何なのかわかりにくいのです。うつ病でもない、不安症でもない、となった場合、または、それらが改善したのにやっぱりすぐ怒るし被害者ぶるところはかわらない、となるとますますわけがわからなくなって混乱してしまいます。
気付くのが遅くなる、ということは、モラハラを受け続ける期間が長くなり精神的に深く深く傷つけられることになるのです。
別れが難しい
ナルシシストから捨てられるケース以外で彼らと別れるのはとても難しく何度も復縁を繰り返すということは以前にも書いていますが、この脆弱型ナルシシストと別れるのは特に難しいです。
それは、認知的不協和の他にトラウマボンドや共依存関係が生まれやすいからです。
彼らと別れられないのは、この3つの理由があります。
希望
この人との関係もいつか良くなるかも…と希望を持ち続けてしまいます。何度も助けていて何も変わっていないのに彼らから頼られること、自分が助けてあげることで自分の価値を見出してしまうため、なかなか抜け出せません。これが共依存関係です。
彼らの被害者スタイルの生き方はとても強く、他人が変えられるものではありません。
罪悪感
付き合った理由がなんだかかわいそう…助けてあげたい…といった気持ちからだったこともあるため、かわいそうな彼を捨てることができません。何とかしてあげたい、、と思ってしまいます。
ナルシシストは別れを切り出したときに泣き出すことがあり、これはウソ泣きのワニの涙と言われますが、脆弱型ナルシシストは本当に泣くことがあります。
人生が上手くいかない貧乏な男が泣きながら『君は僕の事わかってくれると思ったのに』『僕には君しかいないんだ』とか何だか言ってくると、そんな状態の人を捨てることに罪悪感が湧くのです。
私はナルシシスト1と2に対してこのパターンで面倒をみてしまったことがあります。尊大型ナルシシストは割とうまくいくことが多いですが脆弱型ナルシシストはいつまでも行動せず泣き続ける人なので厄介です。しかも助けを求めているくせに助けない相手に怒ったりします。あと少しだけ、と助け続けては変わらないから嫌気がさす、を繰り返し最終的に別れるまで何度も復縁するといった無駄な時間を過ごすことになります。
1人になることへの恐れ
脆弱型ナルシシストによって孤独にさせられた状態で、一人になりたくない…といった怖さから別れる勇気が出ません。
いつの間にか友達と遊ぶことがなくなったパートナーに対してナルシシストはこういいます。
『みんなはおまえの事好きじゃないかもしれないけどオレは好きだよ』
『周りは君の事いろいろ言うかもしれないけど、僕は君の味方だよ』
こうして発生したトラウマボンドによって、私たちは彼らとの関係にガッチリ囚われてしまいます。
別れるか別れないか
脆弱型ナルシシストを変えるのはムリです。万が一仕事探しを手伝ってうまくいった、としても恩を仇で返すタイプです。私は絶対に別れることを勧めます。
もしも別れないと決めた場合に必要なのは、
彼らと一緒にいると本当に心底へとへとに疲れます。そしてやつれます。彼らと出会う前の自分を見失います。そして孤独感を感じます。
まとめ
脆弱型ナルシシストたちは、ナルシストに見えないナルシストのため、理解されるまでに時間がかかりとてもやっかいです。
気付いたころには社交的な自分が孤独な人間になっていたり、いつも笑ってたのにいつも口角が下がってる自分に気づいたりします。
尊大型ナルシシストのように華やかな人生を思い描いて、ワクワクした気持ちで始まる恋愛と違い、何となく心が繋がれそうな相手かも…といったように静かに始まる恋愛です。
一度捕まれば徐々に暗闇の中に取り込まれ、そして少しずつ少しずつ、でも確実に精神をやられていきます。
すぐに抜け出せそうで抜け出せないのは、共依存関係やトラウマボンド、罪悪感が生まれるからです。
脆弱型ナルシシストは本当に怖い人です。自分という人間が吸い取られないよう気を付けてください。
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