私が元夫からモラハラを受け始めたとき、3度目にも関わらずモラハラと始めから気づくことができませんでした。その後やっとモラハラに気づいたにも関わらず、そのうち、ある行動もモラハラに含まれていたんですがそれは知りませんでした。
それが性生活。
これをモラハラとして訴えるのは恥ずかしいっていう気持ちがある人が多いと思いますが、性生活のあり方もモラハラの一つの手段になるってことを知っておくのはとても大事だと思います。
今回は、「え?そうなの?」と思いがちな一見普通の性生活のあり方を含め、モラハラにあるあるといった14の兆候をピックアップしました。
モラハラとは何かを知っておくのが重要な理由
自分はモラハラの被害者だということを知っておくことは子供たちや自分を守るためにとても大事なことだと思います。
それは自分に起きていることを把握していないと、虐待を加速させて傷が深くなってしまう可能性があるからです。
また、モラハラって何?モラハラされると心や体はどうなってくの?モラハラ加害者はどんなことをするの?っていうことを知っておくことで、逆に彼らからモラハラ加害者にされることを防ぐこともできます。
この人たちは、相手をイジメるだけでなく第三者にはそれをうまく隠し、時には相手がモラハラ加害者であるという偽の情報を仕立て上げることもあります。
将来モラハラの罰則が強化されていったとき、彼らの中にはそのシステムを利用して嘘をでっちあげる人も出てくるんじゃないかと思います。
しかも、精神的な虐めであるモラハラは他人に理解されにくく、簡単に誤解されちゃいます。第三者が「○○さんがもうちょっと寄り添ったら…?」「話し合ってみたの?」と被害者を責めちゃうってことも珍しくなく、被害者が心を閉ざして誰にも言わないなんてことも起こります。
私が経験して感じるのは、自分の身は自分で守るしかない、ってことです。たぶんですが友達や家族が気づいてくれて守ってくれるのは稀です。
「うちの夫さ、自分の欲しいものばっか買って私にはケチなんだよね」
「ホント嘘ばっかついてマジでムカつくわ。」
「機嫌悪いとずーっと無視してくるんだって。はり倒してやりたい!」
とかばっかり言ってる人がいたら、むしろ怒ってばっかの彼女になんか問題があるんじゃ…とか、何か怖いなこの人…って思われちゃうんじゃないでしょうか。よっぽど親しくなかったら愚痴ばっか聞くのって結構辛いですよね。
また、例えサポートをしてもらえたとしても、そこから立ち直り本来の自分に戻るためには、自分自身が意識して努力する必要があります。
見過ごしてはいけないモラハラの兆候
モラハラは精神的虐待、性虐待、経済的虐待など本当にいろんなバリエーションがあります。
以下の14項目は全て相手を支配しコントロールすることが目的です。
八つ当たり
モラハラ加害者は何でもないことでよくイライラしたり怒ったりします。
- 朝起きてからシリアルを食べようとしたら牛乳がなかった。
- 車で出かけようとしたらガソリンが空になってた。
- ランチを買おうとしたら列に並ばなくてはいけなかった。
ちょっとしたアンラッキーな出来事でイラっとすることは誰にでもありますが、そのときにモラハラ加害者はあなたに怒りをぶつけます。
「なんで牛乳買っておかないんだよ!」
「おまえがさっさと準備しないからガソリン入れてる時間なくなっただろ!」
「おまえ今何してんだよ!早く迎えに来いよ!」
相手のせいにすることもあれば、単なる八つ当たりだったりもします。自分に起きた不運が受け入れられずに相手に怒りをぶつけます。
相手の着るもの・見た目を批判
自分の好きな恰好をして好きなメイクをして、それが気に入らなくても受け入れてくれるのが健全なカップルですが、モラハラ加害者は相手の格好を自分好みにしたがります。
そのとき、こんなことを言ったりします。
「町で他の男が君のことジロジロ見てたら嫌なんだよね」
「そんな格好してたら職場で他のヤツが君を狙うかもしれないじゃん」
逆に派手な恰好が嫌いなコンサバタイプの女性に対して、「もっとセクシーな恰好しろよ」と強要することもあるかもしれません。
「他の男と浮気するつもりないなら太ったって構わないだろ」と太らせたり
逆に「おまえの体見ると萎えるんだよな。もっと痩せろよ」と言ったり、
「足が太い」「ケツが垂れてる」「二の腕太い」「顔デカい」「シワなんとかしろ」など容姿についてあれこれ批判します。
どんなスタイルでメイクをしようが、それはその人の個性ですが、それを受け入れようとしません。
暴言を吐きまくって後で謝る
モラハラ加害者は衝動的にいろんな暴言を吐きます。
「お前はバカ」「レベル低い」「クズ」「お前レベルの女(男)いくらでもいる」「出ていけ」「役立たず」「死んでくれたらいいのに」…といった信じられないような暴言を吐きまくります。
アメリカの場合は、パートナーを名前で呼んだり、変なあだ名をつけて呼んだりすることもよくあります。
アメリカではパートナー間で名前で呼ばれることはものすごく違和感があって、一回名前で呼ばれただけで激怒する人もいるくらいです。私も元夫に名前を呼ばれたことがありますが、確かに「ハニー♪」とか言われたら気持ち悪いから嫌だけど、侮辱してることを知ってるのでやっぱりかなーり不快でした。
モラハラ加害者は「モラハラ行為をモラハラだと思ってない」ことも多く、後になって「愛してるから言うんだ」「オレたちの関係をなんとかしたいから言ったんだ」とか言い訳します。
モラハラ加害者の怒りが爆発したときにこういう暴言が出たりしますが、それでパートナーが別れようとしたりすると泣いて謝ったり懇願したりします。
暴言や暴力のあとに優しくなっては、また暴言を繰り返します。こういうサイクルを繰り返します。
絶えず電話やメールでチェック
モラハラ加害者はあなたに出会った頃から電話やメールを頻繁に送ってきます。始めの頃は、大好きアピールしたり相手のことを知りたがっていろいろな質問をしたり、毎日何をしているのかを聞いてくるなど興味を示しているようすなので、あなたはむしろ嬉しい気持ちになります。
電話やメール攻撃に返信しなかったり遅くなっても特に問題がなかったのが、だんだん返事を送らないことに対して怒り出すようになります。こうなってくると危険なサインです。
しょっちゅうスマホをチェックしないといけない生活になります。
仕事をさせない
結婚したら仕事はやめて家事や育児に専念して欲しい、とキャリアを諦めさせることを要求したりします。
専業主婦になりたかった場合、この申し出は嬉しいものですが、これはモラハラ加害者による経済的暴力が始まる兆候でもあります。
「オレは仕事で忙しいんだ」
「誰のおかげで飯が食えてると思ってんだ」
「おまえはずっと家にいるくせに…」
「稼いでないんだから節約しろよ」
「オレが稼いだ金なんだから何に使おうが自由だろ」
といった形で、あなたを完全にコントロールすることができます。
また、パートナーが仕事をしていても「オレ(私)より収入が低いんだから…」とか「自分のことばっかで家事もやれてない」とか言ったり、飲み会に参加するのを嫌がる、相手のキャリアを妨害する、などもあります。
パーソナルスペースに踏み込む
相手が踏み込んで欲しくない領域にズカズカと踏み込んできます。一人になりたいのに、「会いたいから」と部屋に入れてくれるまで待っていたり、親しくないのににかなり至近距離で話して来たり、会ったばかりなのに「運命を感じる」とキスやsexを迫ったりします。
また、覗かれたくないパソコンを覗いて来たり、見られたくない書類を勝手に見たり、気に入って集めているものを触らないでと言っても触ったり、○○と呼ばないでと言ってもそう呼んだり、など私たちそれぞれが持っている境界線を無視します。
一緒に過ごす人までコントロール
モラハラ加害者は、あなたの交友関係にも干渉してきます。「あいつとは付き合うな」「そんな集まり行かないでくれ」と言ってはあなたの人付き合いを邪魔します。
出かけると何度もメールしてあなたの行動をチェックしたりします。
「あなたがいないと生きていけないから友達と出かけるのはやめて」
「お前と四六時中ずっと一緒にいたい」
と非現実的なことを求めます。
ガスライティング
これはモラハラの代表的なもので日常的に起きます。あなたが自分の現実に対する考えを疑うように仕向ける心理的テクニックです。
怒鳴り散らされたことに対して「怖いから怒鳴るのはやめて。」と言うと「おまえは神経質すぎる」と言い、
「この間も嘘ついてたじゃん、あの時の会話取ってあるんだから」と言えば「気持ち悪いな、頭大丈夫か?そんな陰険なことしてないでもっと大事なことしたら?」と返すなど、
あなたが「あれ??私がおかしかったのかな…」と思わせるように仕向けます。
これを何度も受けていると、だんだん自分の決断や考えに自信がなくなっていき、過剰に心配するようになっていきます。
あなたを代弁・上から目線発言
モラハラ加害者は職場の飲み会、友達とのパーティー、公共の場などであなたに代わって話を始めます。
あなたが話をしたくない場合は楽だなと感じるかもしれませんが、あなたが自分で話したいことであってもモラハラ加害者がしゃしゃり出て代弁します。
また、「コイツは酔うとこんなことになって…」「この人猫が苦手で一目見ただけで逃げ出すんだよね」「こいつ話が下手だから…」などと偉そうに話してはあなたに恥ずかしい思いをさせたりします。
物を投げる・壊す
モラハラ加害者は怒りを爆発したときに、あなたの目の前で壁をなぐったり、スマホを投げつけたり、ドアを力強く閉めたりして脅すことがあります。
あなたを殴ったわけじゃないから暴力にならない、なんてことはなく、これも暴力。
子供ならともかく、健全な大人はイライラした時物を投げたりしません。
身体的に傷がつかないため証拠が残らない反面、あなたに恐怖心を与えることができるため、モラハラ加害者が怒った時によくする行動です。
あなたは、今回は当たらなかったけど、今度は顔とかに当たるかもしれない…、今回は壁だったけど、次回は私を殴ってくるかもしれない…という恐怖心に常に襲われています。体は傷つかない脅迫行為に耐えることによる極度のストレスは本当に恐ろしいです。
sexをするためプレッシャーをかける・sexしない
カップルや夫婦間での性生活はとても大事ですが、それはお互いの気持ちがあってこそ。sexをしたくないのにしなければいけないのは強要で、虐待に当たります。
例えば、自分はモラハラを受けていてsexする気にもならないのに、モラハラ加害者が怒りを爆発させるのが怖くて仕方なくsexするのも虐待です。ケンカや暴力のあとに仲直りのようにsexを迫ったりもします。
→私の場合もこの状態でした。でも、イヤだと拒んだのに無理やり引きずられてされたわけじゃないから虐待とは思っていませんでした。(近づくのも嫌だった時です)
逆にsexを拒むパターンも同様にモラハラになる場合があります。「おまえの体系はそそられない」「眠いから」と常に何かしら言っては拒否したり、キスをしようとすると嫌そうな顔をしたりします。スキンシップやsexを拒むのも相手をコントロールする目的です。
実際にこうやって1年以上スキンシップを拒まれ、完全に自信を失ってしまった女性もいます。
他にも、子供を作る気はないのに自分の快感のために避妊しないで相手に避妊するように要求することもあります。
この性生活は、他の方法でもモラハラ男が相手を逃がさないようにしていることがあります。実際に性生活が原因で別れないという人もいます。これについては以下の記事でまとめています。
あなたを避ける・無視する
モラハラ加害者は怒った時に相手を一日中、または数日無視し続けることがあります。
あなたは何が問題なのか話し合いたいのに、モラハラ加害者は理由も言わずとにかくあなたを避けたり無視します。これをサイレントトリートメントと言いますが、これをされることであなたは混乱します。混乱させることがモラハラ加害者の目的です。
誰でも一人になりたいときはありますが、その気持ちさえ共有することなくいきなりシャットアウトするのがモラハラ加害者です。
逆にあなたが彼らを無視すると怒りを爆発させます。
出ていけと言ったり自分が出ていく
ケンカしては「出ていけ!」と怒鳴り、パートナーを追い出します。または、パートナーの家に転がり込んでいた場合は「出ていくわ!」と言ってドアをバーンと閉めて出ていきます。
どちらにしても数日後に「ゴメン、かっとなっちゃって…」「やっぱりやり直そう」と言っては戻ってくるように言われたり、また転がり込んできたりします。こういったことを何度か繰り返します。
子供を利用する
子供が欲しいパートナーに対して、子供を作ると期待させて別れないようにしたり、子供がいる場合にはその子供を利用してあなたにモラハラをします。
子供にパートナーの悪口を言ってはパートナーを悪者だと思い込ませたり、子供が何か失敗したりケガをした時にはパートナーのせいにします。子供がパートナーに懐いていると気に食わず、子供自身に暴言を吐くこともあるかもしれません。
今回の14項目以外にもいろいろな特徴があげられるかと思いますが、今回は日常的によくあること、経済的暴力、性暴力の中からモラハラ加害者の行動によくあることをピックアップしています。このモラハラのサイクルは終わることはないため、こういった行動がモラハラであることにいち早く気づき、証拠を集めて相談に行く。ここがスタートだと思います。
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