みなさんこんにちは。今回はナルシシスト(ナルシスト)とSexについてのお話です。性生活の話は親しい友達にさえなかなかできないので、自分の体験をみんなはどう思うのか、これってどうなの?と知りたくてもあまり情報がないのが実情です。だからこそ今回あえてこれについて取り上げたいと思います。
モラハラと言うと暴言や無視などを想像すると思いますが、実はsexも心理的コントロールの手段とされていたりします。
でも、ハッキリ言って気づかない人が多いんじゃないかと思います。
このsexによるコントロールは、とてもパワフルで危険、にも関わらず相談しにくいため被害者はこれがモラハラの一種だと気づくことができません。むしろ仲直りの手段と思ってしまうこともあるんじゃないでしょうか。
モラハラは自分に何が起きているのかよくわからないことが多いです。性生活はその中でもモラハラ加害者と唯一の心の繋がりとさえ勘違いしてしまいがちな謎の多い部分。
そこで、この部分をみなさんと共有したいなと思います。
重要なのは、モラハラ加害者、ナルシシストにとってSexは愛情があるからしているものではない、ということです。
SEXはモラハラの最高の手段
モラハラ加害者と別れられない人の中には、もしかして、相手とのSEXが理由だという人もいるかもしれません。
相性がいい、愛されてると感じる、傷ついたときに唯一癒される、上手だから、SEXすればモラハラが落ち着くから…などなどいろんな理由があると思いますが、こんな風に思わせることができる、ということが実はモラハラする側にとってはお金と同じように相手を操りやすい手段となってしまうのです。
モラハラは基本的に閉ざされた空間の中で行われます。第三者にはわかりにくいのが特徴です。
その中でも性生活は特にプライベートなものです。
例え、暴言や嫌がらせを誰かに相談できたとしても、性生活は恥ずかしくてなかなか相談できないですよね。
逆に言うと被害者にとっては、弱みを握られたり、別れたいときに邪魔をするものとなってしまう可能性があります。
ナルシシストとのSEX例
- SEXをしたくないのにさせられる
- SEXをしたがらない
- パートナー(モラハラ被害者)にとって最高のSEXをする
- 危険なSEX(避妊をしない・公の場所)
- 変なプレイを要求する
どんな性生活であろうが、モラハラ加害者ナルシシストにとってはこれら全てが自分のためです。
このブログでも何度か書いていますが、彼らのモチベーションは支配力・権力。そして彼ら自身が生きるためのサプライとしての欲求を満たすということが全てです。相手を思いやって、相手を喜ばせるために、といった気持ちは相手に共感しない彼らにはありません。
したくないのにさせられる
日常的にモラハラをしてくる相手に対してSEXしたいなんて言う気持ちなくなりますよね。相手に愛情があるからこそしたいと思うものなのに、「おまえは胸が小さい」「ケツが垂れてる」「太ったよな」だの容姿に対してもいろいろ言ってくる相手となんでしなきゃいけないのか…。
たった二日間していないだけなのに「俺たちずっとSEXしてないじゃん、おまえ浮気でもしてんの?」と言っては不機嫌になるナルシシスト。
いつも不機嫌なのになぜか今日は機嫌良さそうで、SEXをさりげなく誘ってくるナルシシスト。
「毎日モラハラされてそんな気とっくにないんだよ!!!どっか行ってやってこい!!」
と心の中では思っているのに、それが言えません。
なぜなら、そういえばナルシシストが怒りだしモラハラが始まるのがわかっているからです。
そして、彼らのサプライの一部である性欲を満たされたことで少しだけ(短時間だけ)満足したナルシシストはこういったりします。
「おまえの機嫌が良くなるようにSEXしてやった (^^♪)」
もしも、ナルシシストがこんなようなセリフを言った場合、それは彼ら自身が思っていることです。
彼らはよくこうやって投影(自分が受け入れたくない感情を相手に押し付ける)するので、「私ってそうだったのかな…」と自分を責める必要は全くありません。
この他に、こういった場面でSEXを要求します。
- ケンカのあと
- ナルシシストと約束をしたとき
- ナルシシストがヤキモチをやいた時
- ナルシシストが嫌がる少し露出度の高い恰好をしている時
- 被害者モードの時「どうせ俺となんか寝たくないんだろ、あいつのがいいんだろ」「オレ(私)の事愛してるなら…」
- 脅し「おまえがしないなら他の女のとこいくからな」「浮気してもいいってことだな」
被害者にプレッシャーをかけてはしなくてはいけない気持ちにさせます。
SEXをしたがらない
愛情表現の一つで大切なスキンシップだと思っていて、自分はしたいのに、ナルシシストはことごとく拒否します。「前より太ったから」「年取ってやる気がわかない」「おまえとじゃそういう気分になれない」とスキンシップを避けられることで、被害者は自信を失っていきます。
他には、
「○○したらしてあげる」と言って、自分の望むことをしたらという条件をつける
アダルト動画ばかり見ていてパートナーに関心を見せない、など。
パートナー(モラハラ被害者)にとって最高のSEXをする
パートナーが喜ぶSEXをするのは、その裏に相手を逃がさない、自分のテクニックに満足する、他人に勝つといった自分のメリットがあるからです。でも被害者は自分が喜ぶことをしてくれるナルシシストに対して、「愛してくれてるんだ」と思ってしまいます。
「今までで一番最高のSEX」「こんなに相性がいい人はなかなか他に見つからない」といった理由でモラハラを受けても別れられない場合があります。
ナルシシストは、パートナーの過去の性生活について聞いてきては、自分が一番になろうとします。これはパートナーを愛しているからとか、パートナーのために、というわけじゃなく自分が誰よりも一番になりたいといったモチベーションからです。
ナルシシストは勝つか、負けるか、白か黒かの精神です。そして常に勝つために行動します。
パートナーが自分(ナルシシスト)のことを「最高の男(女)」と思ってくれることが目的です。
行為の時に相手を見ないで鏡や窓に映った自分の姿を見て満足していることもあるかもしれません。
危険なSEX
避妊をしない
子供を作る計画はしていないし、ナルシシストは子供を欲しいと思っていないのに避妊をしないままSEXします。そのときに、相手に避妊をしろと要求することもあります。出会ったばかりで強引にSEXに持ち込んでは避妊しない、という場合もあります。
人目に付く場所
公園、建物の屋上、公衆トイレ、など相手は嫌がっているのに誰かに見られる可能性のある場所、公の場所でSEXを強要します。
性病を持っていることを言わない
浮気などでどこかで性病にかかったことを知っていながらパートナーには伝えないままSEXをします。
変なプレイを要求
被害者がしたくないのに、どこかを縛ったり、屈辱的な恰好をさせられたり、エアガンなどを使ったサディスティックなSEXをさせられます。
こういった危険だったりおかしい行為を相手が嫌がっているのにやることがあるのは悪性のナルシシストの可能性があるかもしれません。
他にも、同性異性に関わらず他人を巻き込んだSEX、または他の男性としているところをナルシシストが見る、など。実際に、妻に適当な男を見つけさせて、彼の自宅でしているところにカメラを設置させ、ナルシシストが見る、ということをさせられた人もいるそうです。
または、同性愛者ではないのに、女性同士でさせられたという人もいるそうです。
こういった行為が強要されたのにも関わらず、別れようとするとナルシシストからこのことをバラすぞと脅されたりします。被害者は詳細を語りたくない、自分の評価を落としたくない、友人家族にバラされたくない、といった理由で我慢してしまうかもしれません。
ナルシシストのSEXの目的
健全なカップルの関係では、お互いの信頼関係や愛情をもとにSEXをするわけですが、ナルシシストの場合は、全然違います。SEXは相手はどうでも良く、自分自身の欲のためにします。
自分を見て欲しい
褒められたい
ライバルに勝ちたい
相手(パートナー)を征服したい…
今までで一番すごい、やっぱりあなたが(君が)大好き、など褒められたりパートナーの過去の相手やパートナー自身に勝つことも彼らのSEXのモチベーションになります。
危険なのは、女性は気持ちの繋がりを大切にしている人が多い反面、男性は快楽を求めてしている人が多いという男女の考え方のズレがあることです。男性のモチベーションは、上記のようなものだったりするのに、女性は愛されているんだ、と思ってしまう場合もあるということです。
SEXによる心理的コントロール
ナルシシストでない普通のカップルの場合さえ、男女にはSEXへの考え方に違いがあります。
それが、相手のことなんてどうでも良く自分のことしか考えていないナルシシストが相手だった場合、彼らとのSEXは、
どっちにしても、SEXは私たちを支配し心理的コントロールするための手段として使われてしまっているのにそのことに自分は気づかないというパターンになってしまうのです。
そして、パートナーがSEXによってナルシシストに何らかのエネルギーを与えている場合、ナルシシストはさらにSEXを求めるようになります。
最高のSEXの場合
ナルシシストから最高のSEXをされるほど、またしたい、と思うようになります。SEXにはこういった中毒性もあるので、それをナルシシストが利用することができるっていうのが更なる危険なところです。
先日の記事に書いた、メールによるモラハラの手口の中にもある方法の一つ、「ルーティーンを崩す」というテクニックをここでも使うことができます。
定期的に最高のSEXをして相手を満足させていたナルシシストが、突然SEXをしなくなります。
この時、既にナルシシストとのSEXにはまってしまった相手は不安、不満、イライラ、など落ち着かなくなります。こうしてナルシシストは自分の支配欲を確かめることができ、また相手をコントロールしやすくなるのです。
こうして、日常的にモラハラが行われていようが、SEXによるオキシトシンやドーパミンの分泌、心理的な支配下に置かれていることからナルシシストと離れられなくなります。
そしてトラウマボンドが発生してしまうこともあります。
したくないSEXの場合
ナルシシストは相手のもつ境界線に踏み込んできます。これは、相手のことなんてどうでも良いからですが、これを性生活の中でも構わずやってくるわけです。
今までしたことのない、他人を巻き込んだSEXや上記にあるような危険なSEX、などをさせることができた、というのはナルシシストにとって勝利の証。相手が過去にしたことないことをさせたのだからオレの勝ち、ということです。
パートナーの日常を邪魔する
これもメールでのモラハラ手口と似ていますが、パートナーが仕事中や友達との集まり、家族と一緒の時、などのタイミングでいやらしい写真を送ってとメールします。
TPOも考えない、というよりはむしろ相手の日常をかき乱してやろうという魂胆で、精神的な混乱をまねき、不安定な状態にさせようとします。
まとめ
- ナルシシストにとって、SEXはモラハラをするのにとても強力な手段。
- ただでさえ第三者にわかりにくいモラハラの中でも、SEXは究極にプライベートな行為のため、ナルシシストが好き放題しやすい分野。
彼らにされる可能性があるSEXは、大まかに2つに分けると
- 怖いからしないといけないSEX
- 病みつきになってしまうようなSEX
どちらにしても愛情からするのではなく、ナルシシスト自身の支配欲を満たすための行為です。
愛情ホルモンの分泌により、トラウマボンドが起きることもあります。
ナルシシストは、始めから私たちのことをとてもよく観察しています。そして、私たちが好きそうなこと、望みそうなことを絶妙なタイミングで提供して引き込んだあと、今度は敢えて与えずに混乱させる、などして相手を操ることがとても上手です。
SEXによるモラハラにはまりやすい理由は
- SEXというとてもプライベートな行為で人に相談しにくいこと
- 自分に起きていることがよくわからないこと
- 相手の心理がわからないこと
- 相手が愛情じゃなく自分の欲だけのためにSEXしていると知らないこと
- 愛情ホルモンオキシトシンの分泌で体が求めてしまうこと
などさまざまな理由があります。
そして、覚えておいた方がいいことは、彼らによってさせられた変な行為、(無理に)送らされたイヤらしい画像やメール、こういったプライベートなものを使って「バラす」と脅したり「こんな変態だったんだ」と相手をイジメたりすることがあるということです。そして、そういったことが起こりやすいのが別れのタイミングです。
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