自分が病気になった時くらいはモラハラ夫や彼氏が心配してくれるだろう…と思ったら、全然気にしてないどころか病気になった自分を厄介者扱いしたり、弱いと馬鹿にしたり、信じられない冷たい態度を取られたことはありませんか?
ナルシシスト(ナルシスト)は自分のパートナーが病気になったとき、心配するどころか「めんどくせ、使えねーなー」と思う人たちです。
本当にそんな冷たいヤツがいるのか、と思いますがこういった態度をナルシシストが取ったとしても普通です。
このブログを読んでくださっている方がモラハラ加害者の行動を「そりゃそうだよね」と思えるようになればナルシシストからの心の解放や癒しに一歩近づくんじゃないかと思います。
今日はナルシシストのあるあるの一つ、「病気になったパートナーを心配しない」といった態度について執筆していこうと思います。
他人の病気に関心がないナルシシスト
日常的に嫌がらせや暴言を吐くようなモラハラ人間でも、一応人間なんだから家族が病気になったときはさすがに心配したりケアしてくれたりするだろう…そんな期待をしてしまうのは普通のことだと思います。
特に、彼らは自分が病気になったときにはオーバーにアピールするため、みなさんも彼らに気を遣ったり何かできることをしようと務めてきた経験があるんじゃないでしょうか。
私も元夫が喘息のように咳が出た時期、アレルギーや体にできものができた時などには心配して声をかけたりしていました。ちなみに、彼らは被害者ぶって自分の病気をアピールするときもあれば、心配する相手に逆ギレするときもあります。
じゃあ私たちが体調を崩したとき、病気になった時はどうなのか…。
きっとみなさんの中でも体験している人がいると思いますが、彼らは私たちが病気になってもケガをしても心配をしてくれるような人じゃありません。
「なんて薄情な奴なの!!!」と怒りたいのは当然です。
が、それはおススメしません。
なぜなら、それがモラハラ加害者ナルシシストの普通の姿だからです。始めからそれを受け入れておけば、期待をしないですむためショックを受けることもなくなります。
他人の病気を嫌がる理由
共感しないから
ナルシシストの特徴の代表的なものの一つに、「共感しない」という特徴があります。
もうこれが全て説明してくれていますが、相手の気持ちを考えない、どうでもいいと思っているのがナルシシストなんですよね。相手が辛い思いをしていようが、悲しい、助けて欲しい、そういった気持ちになっていようがどうでもいい。理解してあげる能力がありません。
例えば相手が仲良くしておきたい有名人、会社の上司と言う場合や、「病気の子供をお見舞いする優しい自分」をアピールすることで他人から評価される、といったメリットがなければ彼らにとって他人を手伝う、助ける、気遣う、意味はないのです。
自分のランクを下げたくないから
そして、ナルシシストのもう一つの代表的な特徴に「自分は特別だと思っている」という項目があります。
特にモラハラのターゲットとして捕まえたパートナーに対しては「自分より劣る人」「自分の引き立て役」と思っているので、そういった相手を「お世話してあげる」ことは自分のランクを下げる事になります。当然そんなことはしたいと思わないのです。
どうしてもお世話しないといけない場合、家族の他のメンバーにさせる、それがナルシシストです。
使えなくて不便だから
ナルシシストは常にサプライを求めている人たちで、病気になってしまったパートナーは本来サプライを常に提供してくれるべき存在の人です。
それが病気で動けない、ケガで入院している、となるといつものようにサプライをもらうことができません。つまりいつものようにこき使い、暴言を吐いてケンカしたり、自分を褒めたり引き立てたりしてもらうなどができないってことになります。
不便だからいらね~な~、めんどくさいな~、なんで病気になるんだよ、
といった気持ちになるのです。
イメージが悪くなるから
ナルシシストは理想の自分の姿を思い描いていますが、その中に理想的な家族像というのも含まれています。でもパートナーが病気になってしまうことで完璧な家族じゃなくなってしまいます。
つまり、世間の自分に対するイメージに傷がつくのです。
何もかもうまくいっていて羨ましがられたい…そういうナルシシストの思惑を病気のパートナーが妨害することになるため、パートナーの病気を嫌がります。
パートナーの病気を自分のために利用する
そうか、私のモラ夫は私が病気になろうがどうでもいいんだな、彼が私のことを心配してくれたりケアしてくれたりするなんて期待しない方がいいんだな…と受け入れられた場合、悲しい事実ではあるもののモラ夫以外に頼るしかない、または自分一人で向き合うしかない、という覚悟ができます。
でもここで終わらないことがあるのがナルシシストの本当の怖さなのです。
例えばナルシシスト夫の妻がガンになり長期治療が必要になった、手術をするから入院することになった、というケースはナルシシストにとっては面白くありません。
それは、
- お金が必要になる
- 長期間の療養になる
- 自分ではなく妻が注意や関心を持たれる
- 料理や掃除などを自分がする羽目になる
など自分にとって何のメリットもないからです。
こういう「一番助けて欲しい」とパートナーが思っている時に怒りをぶつけたりイライラしたり、意地悪な態度を取ったりします。
家の中では病気のパートナーに対してイライラをぶつけ、面倒を見ずに文句を言ってはパートナーの病状を悪化させるのに、外の世界では「妻が病気と闘っています。僕は精一杯彼女を支えようと思います。今日は妻のために料理を作ってみました。」とアピールするのです。
時には、SNSで病院にいる妻の写真を載せたり、結婚当時の二人の写真を載せて「まるで自分が看病している」「妻を心配している」フリをします。
厄介者とみている妻に対して「今日の気分はどう?」「何か必要なものある?」なんてことは聞きません。
聞くとしたら「いつ退院できるって?」「仕事はいつから復帰するんだよ」といった自分の都合を考えたセリフになります。
実際にこうなるという例
私の例:
今思えば、私が入院した時、体調不良やケガをしたとき、元夫オリバーは見事に一度も心配しませんでした。
「Are you ok?」って言葉をガスライティングの時には使っていましたが、本来使うべきときには聞いたことがないのです。
妊娠中の手術
一番初めは、私が妊娠中に手術をすることになった時でした。
妊娠がきっかけで判明した卵巣嚢腫の手術を、妊娠12週までにすることになってしまった私。それはそれは恐怖でした。赤ちゃんは大丈夫かな、手術が心配…そんなときいつも一緒にいてくれたのは母。でもオリバーは仕事を休むつもりも全くなく、「大丈夫か?」「手術どうだった?」なんて心配もしてくれませんでした。
当時はまだモラハラ男とは全く知らず、日記もつけていないので実際のやりとりの詳細は覚えてないですが、この時『あれ?あんまり心配してくれないな』と思ったことは覚えています。ただ、その次に会ったときに指輪をサプライズでもらったので「なんだ、シャイなだけなんだな」と思い込んでしまっていました。
出産間近
次は、出産間近のとき。体がむくんでちょっとヤバいな…というときに、彼は「体調どう?」という代わりにこういいました。
「赤ちゃんいつ生まれるんだ?俺もそうそう休み取れないんだから」
この時「赤ちゃんいつ生まれるかなんて知らんわ!」と思ったと同時に、体調を心配する代わりに自分のスケジュールを気にしている彼にとても嫌な気分に。
出産当日
陣痛で苦しむ私が「もうこんなのムリ…痛い…」と言うと、横で彼は言いました。
「たった子供一人で何言ってんの?俺の妹なんか6人産んでるんだぜ」
そりゃわかってますが、このタイミングで言う言葉じゃないでしょ…と思ったのを覚えています。
出産直後
妊娠高血圧症候群になりかけ、家族以外の面会謝絶となって寝ている私の横にいた彼はやっぱり「大丈夫?」「気分はどう?」と心から心配した様子はなく、「俺はおまえよりこの子(娘)の方を愛してる」と言いました。(-_-メ)
肌荒れ時
産後の肌荒れがひどく、渡米のフライトで乾燥がさらに進み顔が真っ赤に腫れあがったとき、冷たい表情で私を見ただけの元夫。乾燥をなんとかしようとローションをつければ、「肌の手入れに3時間かける」と嫌味。
手のひらも荒れて皮がめくれていることを伝えても、洗い物やおしめ替えを手伝うわけでもなく、もちろん大丈夫?はなし。ヒリヒリした手のひらを我慢すること数か月。やっと皮膚科に連れて行ってくれました。
指を切った時
娘の誕生日会でケーキを切ろうとした私が急いでいてナイフで指を切ってしまった時。それを横で見ていたオリバーは言いました。
「Ha、これでそのナイフがよく切れるってわかっただろ」
その他お腹いたいや体調不良、生理痛、、いろいろあったと思いますが、とにかく1回も心配してもらったことはありません。
「なんでこんな男と結婚したのよ!」オリバーのいとこの妻から言われた言葉が頭の中でこだましてますが、私自身も当時の自分にそう言いたいですね。(-_-)
病気の妻の看病を娘に押し付けるナルシシスト
次はこの記事の例です。
ナルシシストの父親を持つ大学生キャシー。家を出て以来連絡のなかった父から突然電話がきて、母の病気を伝えられました。その際、母が病気になったのは彼女のせいだ、と言われただけで病状を聞いても教えてくれず。
急いで駆け付けると母がクローン病であることがわかりました。医師から食事制限や休養、薬を飲みストレスを避けるという生活をするよう言われた母が家事ができなくなったことにイライラした父はキャシーに介護役を押し付けます。
母の面倒を見ることのない父、キャシーは病状が悪化する母を見かねて兄弟に相談し、子供たちが交代で母の面倒を見ることで母の病状は改善していったそう。
皮膚がんの手術を受けた女性
結婚後3日目に皮膚がんの手術を受けることになった女性。ナルシシスト夫は通常通りに仕事に行く予定でしたが、車の運転をしないため誰かにお金を払って職場に乗せてもらわなくてはいけなくなったことが気に入らなかったそう。
そして術後の夜、耐え難い痛みに襲われた女性が、夫に時々様子を見に来て欲しいと訴えても夫は無視し、予備の部屋で寝ていました。
翌日、夫が女性のところに来たのは、「明日職場まで車で送ってくれるか」どうか聞くためだけ。術後1週間、もう手術は終わったんだからガンのことは言うなと言ったそう。
インフルエンザにかかった女性
インフルエンザで高熱を出して寝込んでいる女性の部屋にナルシシスト夫の連れ子がお見舞いに行こうとしたとき、ナルシシストは「彼女は病気で誰にも会いたくないと言っている」と嘘をついたそう。
子供はそれを信じてしまい、会いに来なかったため寝込んでいる女性が無理して彼女のところに行って「会いたくないなんてことは絶対ないから」と伝えました。
ナルシシストは女性が心配されたり愛情を注がれたりするのが嫌だったようです。
他人の傷口に塩をこんもりと塗るのがナルシシスト。
他にも、手術後に痛み止めをわざと与えずに苦しむ様子を楽しむナルシシスト。
でんぷん質を避けるように言われたのを知ってドーナツを買ってきたり、自宅で重病にかかったため助けを求めて電話すると「俺はここにいるから救急車を呼べ」と言ったナルシシスト。
ナルシシストのせいでケガをしたのに、「俺は彼女の面倒を見ていなくちゃいけないから大変だ」と周囲に話すものの実際は全くケアしないナルシシスト。
病気になった妻の世話をしたくなくて「死ねばいいのに」と言ったあげく、ガンの治療の間、不倫をしていたナルシシスト。
などなど、本当に悪魔としか言いようがありません。
希望は捨てるべし
ナルシシストと一緒にいた場合、「いつか自分が病気になったりケアが必要になったときに1人でいたくないし、きっと何かサポートしてくれるはず」といった希望は持たない方が良いです。
いざその時が来て、彼らが私たちのケアをする気なんて全くないどころか、今まで自分がケアしてもらっておきながら困っている私たちを見捨てる、それがナルシシストなのでその時まで待っていても無駄です。
もっと最悪なことは、ナルシシストたちは病気やケガの家族を見捨てるだけじゃなく、自分のために利用しようとさえします。
そして、外では家族をケアする心優しい自分を演出し、サポートを申し出る人を断り、閉じられた家や病院の中では病気の家族をうっとうしがり、冷たく暴言を吐いては病気になったのはおまえが弱いからだと追い込むことで病状を悪化させます。
ナルシシストのパートナーを持って病気にかかってしまった人たちの中には、病状が悪化するだけでなく、中にはストレスや不安のために早すぎる死を迎えてしまう人もいるのだそうです。
病気のときに一番一緒にいたくない人…
それがナルシシストかもしれません。
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