Netflixで話題のアメリカのモラハラドラマ『Maid(メイドの手帖)』と実話を交えた感想

モラハラ

今日は、最近公開されたNetflixのドラマ『Maid』のあらすじ、そして似たような状況にいた自分の体験と照らし合わせた感想を書いておこうかなと思います。

このドラマは『Emotional abuse』を受けていた主人公が暴力男と別れて、貧困のどん底から娘と一緒に新たな人生を歩き始めるというドラマです。そして、次世代に受け継がれてしまった虐待の連鎖についても描かれています。

直接の暴力はなく、あくまでモラハラを受け続けて、そこから立ち直るという実話をもとにした話なのでモラハラを受けている人や経験者には共感できる部分が多いんじゃないかと思います。

私は主人公のアレックスと同じように一人娘がいて、アレックスのようにサバイバル的に生きていた時代があることや、アメリカの司法制度についても自分の経験と重なることがあったり、で共感できるところが多くて泣きながら全話見ました。

 

そして私には、このドラマの主人公アレックスと激似の状況…というよりさらに悪い状況にいるアメリカ人の友人がいます。

なのでこういう虐待被害の話は思っているよりよくある話だと思います。ただ、リアルに語る人が少ないだけで。

 

今回は、このドラマの感想と、日本人が持つだろう疑問についてアメリカに住む日本人として答えてみたいと思います。全ての女性、特にシングルマザー必見のドラマです。

 

 

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Netflixドラマ『Maid』あらすじ

 

ニューヨーク・タイムズ紙のベストセラーとなったステファニー・ランドの自叙伝『Maid』が原作となっている実話です。

 

主人公のアレックスはアルコール依存症でモラハラ男であるショーンとの間に一人娘がいて、3人はトレーラーハウスに住んでいます。その中で繰り返されるモラハラ。ある日ついにそこから逃げ出しDVシェルターに住むようになるアレックスと娘のマディですが、ここから過酷な日々が待ち構えています。

 

このドラマは10話あるんですが、そこにモラハラ加害者と被害者のよくあるパターンがかなり盛り込まれています。

 

 

Trailerはこちら

MAID | Official Trailer | Netflix

 

この『I live for my daughter.』の言葉が刺さります。

 

私も何度もつぶやいたことがあるセリフ。

 

 

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感想

DV男と関わったことがある人の心理は、関わったことがない人にはなかなか理解しがたいものがあると思います。私ももしも自分がDV男と関わってなかったら、このドラマの中でのアレックスの気持ちがわからずにいたと思います。

このドラマは私が複数の友人知人から勧められたドラマで、虐待関係をとてもよく物語っていると思います。10話ある中からエピソードをピックアップして、感想をまとめたいと思います。

 

エピソード1より

 

ショーンの虐待から逃れるため、夜中にマディを連れ家(トレーラーハウス)を飛び出したアレックス。ガソリンを入れた後所持金は12ドル。友人タニアとパートナーのイーサン宅に向かったがそこにはショーンも向かってることを知り、立ち去る。そのときショーンの友人でもあるイーサンから『Don’t be a bitch』と言われるアレックス。その後車中で夜を明かすと翌朝警察から窓越しに立ち退くよう注意され、ソーシャルワーカーを紹介される。そこで、担当の女性に家を出た事情を話すと『暴力をふるわれたか』『警察に届けたか』と聞かれるので「いいえ」と答える。ここで掃除の仕事を紹介してもらうがその仕事に就くためには出費が必要だった。仕事の面接の間マディの世話を頼みにアーティストである母の元へ。双極性障害を患う母ポーラはアレックスが幼い頃に離婚していて、彼氏のバジルとトレーラーハウスに住んでいる。アレックスはバジルに不安があるもののマディを預ける。初めての職場は大金持ちのレジーナ宅。ところがレジーナはイジワルで厳しい。この時ポーラから何度も電話があったがアレックスが出ないためポーラはショーンに電話してマディを迎えにこさせてしまうアレックスはマディを連れて再び家を出る。その時ボスのヨランダから、レジーナがアレックスの掃除の仕方が気に入らないのでやり直しに行けと電話が来る車を走行中にマディが窓から人形を落として大泣きしたため、車を止めて走って人形を探しに行くアレックス。その時マディの乗った車が他の車から追突される。マディにケガはないが駐車違反切符を切られた上に車はレッカー。お金のないアレックスにさらなる出費が重なる。最後の手段で父親に連絡して迎えにきてもらう。父親は再婚して子供がいるがそれを理由に『うちに泊めるわけにはいかない』と言い、アレックスをフェリー乗り場に下ろして立ち去る。アレックスはマディとそこで一晩明かす。

 

この第一話だけでかな~り濃い内容になってます。

でもDVから逃れる時って本当にこんな感じでめまぐるしく、悲劇が何度も重なり負のスパイラルに落ちるんですよね。

 

赤字は私が自分の体験と重なってたり、虐待でよくあるパターンでわかるわかる、となった部分です。

 

① 夜中に家を飛び出す

何が問題かって、DVを受けてる人の多くは『さて、準備が整ったから出ていくか』って出ていくなんてことはまずなくて、全く準備ができてない状態で『もうこれ以上我慢してたら危険だ』ってギリギリのところで逃げ出すパターンなところでしょうね。暴力男ってわかってるんだから準備しておけばいいのに…なんて思う人もいるかもしれないけど、それは無理なんですよね…。

そもそも逃げ出す準備がバレたら大変なことになるし、心理的に操作されてるので逃げ出そうって勇気自体がわきません。トラウマボンドが起きてることもよくあります。

 

 

で、着の身着のまま飛び出せば当然お金もないし、泊まるところもない、明日が見えない、仕事がない、DV男が追いかけてくる、っていう不安だらけの中に放り込まれます。それでも結構世の中って非情だったりするんですよね。

DV被害者は仕事してない(させてもらえない)ことが多いのでスタートが完全に不利。このアレックスの場合もマディがまだ2歳で働いてない上に経済的DVを受けている。ショーンはアレックスが働くことに非協力的で子育ても自分のしたい時だけ参加する。

 

この出だしこそがDVケースで被害者を一番苦しめるところじゃないかなと思います。逃げたいけど不安。サポートはある?シェルター入るにはどうしたらいい?すぐ入れる?荷物は?生活は?

 

私は自分が家を飛び出したんじゃなく、元夫が離婚を突き付けてきたパターンだったんですが、渡米したばかり、彼の家、頼れる人と言っても元夫側の人ばかり…って状況だったので、心理的にはアレックスのようにかなり追い込まれてました。

 

 

② 暴力男の味方が追い打ちをかける

フライングモンキーの存在ですね…。必ず出現しますよね。DV男って被害者を孤立させるために自分の知り合いで固めるんですよね。その上に友達には絶対に自分の良い印象を持ってもらうように常日頃からいろんな仕掛けをしてるので、こういうときに悪いのは被害者の方、と思ってしまう人が出て来たりするんですよね~。

このイーサンの存在もまさしくそうで、こうなるとイーサンの彼女がいくら自分の友達でもだいたいイーサンの言う事を信じたり味方したりしてしまうので頼れない…ってことになったりします。

 

 

③ アレックスはモラハラをDVと思ってない

アレックスは自分が受けてるのが暴力という認識もなければ、モラハラだけでシェルターに入れるとは思ってない。シェルターに入るべきはもっとひどい暴行をされた人、と思っている。

 

これが私も全く同じ考え方だったんですよ、アメリカに来たばかりの時は。

 

だからこそ、

暴力をふるわれたか?→いや、彼は殴ってはないから悪くないですよね…。

警察に届けたか→届けるようなことじゃないって思ってたんで…私が悪いですね…。

 

ってなりました。

 

この質問って、被害者を一旦追い詰めてしまうので、この後に『emotional abuseはDV扱いなんですよ』『殴られてなくても身の危険感じたら警察呼んでいいんですよ』ってこともちゃんとハッキリ教えて欲しいですね。

私は自分でリサーチして知りました。

弁護士はemotional abuseはDVと思ってなかったですし、警察呼んだ時、警官が二人来ましたが『シェルターに行け』とは言われませんでした。

ちなみに友人の体験では、旦那が銃を持ってうろうろしていたので警官呼んだけど『銃をあなたに向けたことはありますか?』『ないです』このやり取りで『じゃあ私たちは旦那さんから銃を取り上げることも旦那さんを逮捕することもできません』で終わったそうです。

 

銃持ってうろうろしてる人と一緒にいる人の精神状態を考えられんのかい!

ってイライラしますが、これが現実。

 

アメリカの中では知識にバラつきがあるのが現状なので、知識や良心ある人に当たるかっていう運も左右すると思います。

 

そして、自分自身に知識がないと、『殴られたらシェルターに入れるから』『殴られたら誰もが、あの人が悪いってわかってくれるから』と殴られるのを待つ、、という最悪な事態になることがあります。

 

 

④ 暴力の連鎖

アレックスの母ポーラは夫ハンクから虐待を受けて離婚しています。そのせいで双極性障害になってしまったのか『undiagnosed bipolar』と言ってるのでたぶんそうじゃないかなって気がします。

それに気づいていないまま、男に頼っては騙され、という生き方になってしまったポーラ。

 

虐待を目撃して育つと、その環境に慣れてしまいます。

価値観やものの見方の基準も変わるし、虐待への許容も広がってしまうんですよね。

 

だから虐待加害者(生き残るためのサバイバルスキル)になるか虐待被害者(虐待環境が普通になってしまう)になりやすいんでしょうね。

 

 

今、私はこれを止めるために全力で子育てしています。

私が間違った相手を選んでしまったけど、子供が生まれたことは全く後悔ないどころか感謝してるので、私は子供を死守するのが仕事。子供をモラハラ加害者にも被害者にもしないってところがまずは私のスタート地点です。

 

なので暴力・虐待の連鎖を止めるには、言葉だけであろうが暴力であることを知る、これが第一歩だと思います。

そして、子供に暴力現場(モラハラ現場)を見せない努力をすることと

自分自身が暴力に屈せず立ち向かうことだと思ってます。

 

 

そのためには社会のサポートも必須。

虐待であることに本人や家族は気づかないことや、気づいてもどうしようもないこともあるので、周りが助けるシステムを作る。

それがこれからの子供たちを守るために社会が変わっていくべきところなんじゃないでしょうか。

これをこのドラマでも訴えてると思います。

 

 

※ちなみに実際には、母親はundiagnosed bipolarとは書かれてなく、アーティストでもないようです。かなり年下の彼氏とヨーロッパで一緒に住み、偽のブリティッシュアクセントで話していたとか。体型もかなり太っていたようです。

 

このドラマ内で母子を演じるアレックス(マーガレット・クアリー)とポーラ(アンディ・マクダウェル)は実の母子。演技の上手さももちろんリアリティを感じます。

 

 

⑤ 悲劇が悲劇を生む

彼氏のバジルとトレーラーハウスに住んでいる双極性障害のポーラ。このドラマの中ではポーラがバジルにお金を取られ、ポーラの母の思い出が詰まった大切なトレーラーハウスも失って車上生活となるという悲劇が語られています。

双極性障害(bipolar)の原因は不明ですが脳内の神経伝達物質(ノルアドレナリン、セロトニン、ドーパミン等)のインバランスによって起きるそうです。また遺伝とも言われます。(参照:nhs.uk

そして、このインバランスを起こしてしまうのが、ストレスの多い状況や環境など。

当然虐待男との生活によって極度のストレスを感じるため、それが原因で双極性障害になってしまった可能性があります。

 

ポーラは政府からの援助を受けようとせず、どんどん苦しい状況になってしまいますが、それでも『私は大丈夫』と言ってしまう。娘からしたら心配でたまらないですよね。でもどうしてあげることもできない。

 

双極性障害の患者は自覚もなければ、正式な診断にも何年もかかったり誤診されることもよくあるそうです。躁状態にあるのに、本人は『なんかエネルギーに満ち溢れてるわ』と感じてしまい、それが問題だと気づかないとか。

 

健康に関する情報を配信するhealthgradesによると、双極性障害を放っておくと次のようなことが起きるそうです。

 

  • 働く能力の喪失。
  • 人間関係にストレスを感じる。失業、離婚、その他法的問題を引き起こす可能性。
  • 薬物乱用の問題。研究によると、アメリカでは56%が薬物を乱用し、44%がアルコールを乱用。
  • 自殺。未治療の双極性障害を持つ人々の30パーセントが自殺。

 

ポーラも双極性障害を放っておいたことで、人間関係の問題を明らかに引き起こしています。

もしもアレックスが双極性障害を持ってしまっていたとしたら、マディが引き継いでしまったかもしれないし、そうなるとこちらの精神疾患の連鎖となってしまう。

虐待の被害者が正しい治療を受けずにいた場合…というのもこういう恐ろしい事態になってしまう可能性があるとは…考えさせられます。

 

 

⑥ 弱い立場の者に世間は冷たい

アレックスが掃除係として初めて担当した家が女性弁護士レジーナの豪邸。このレジーナが最終的には良い人になるけど始めはとても意地悪で厳しいんですね。

 

これで思い出したのが私の離婚時。アメリカでシングルマザーになったばかりの私でしたが、本当に風当たりが強く感じましたね~。どこもかしこもシングルマザーだろうが俺(私)には関係ねー!みたいな態度でした。

同じ日本人も冷たかったですね。悲。

離婚するとわかった途端、連絡くれなくなった女性、シングルマザー?私にはムリ~と笑う駐在さん、悲劇のヒロインですか?という男性、離婚?よくある話ですよね、とあしらう男性…これ全部日本人でした。汗。

 

日本ではシングルマザー=かわいそうな人、貧乏な人ってイメージが強いのかな??

私は自分が可哀そうな人とは全然思ってないですが、他人からはそう見えてるのかもしれないですね。

 

そんな状況でも私にもレジーナのような存在の人がいて、その人も始めは厳しかったけど最終的にはとても優しくなった人でした。

ただ、アレックスのように家を飛び出したばかりで超不安な中の初仕事で厳しい相手だと、本当にしんどいです。私もまさにそれだったのでよくわかりますね。

 

でもドラマ内ではアレックスは本当にたくましく(レジーナ宅でサンクスギビングにマッチングアプリで出会った男性を呼ぶとか)なんかアメリカ人女性らしいな~、と思いました。

 

私が離婚してから働いてた職場にアメリカ人のシングルマザーが入ってきたことがあったんですね。

この女性がアレックスのようにたくましく、ちょっとしたずる賢いことしてて、私が「そんなことして大丈夫?」と聞いたら「何言ってんの?ここはアメリカだよ!」と言い返されたことがありました。

彼女はすぐ辞めちゃいましたが、彼女のバイト先のアミューズメントパークに遊びに行った時、こっそりチケットたくさんくれたりとかして「そんなことして大丈夫?」ってまた思ったけどすぐに「何言ってんの?ここはアメリカだよ!」の声がこだましました。

 

そうなんですよね。アメリカってちょっと悪いことしても必死に生きる人たちがたくさんいる。

こういう人間臭さがアメリカっぽいなと感じたところです。

 

私はアメリカ人のたくましい女性たちからたくさん学ばせてもらいました。どんなことしても子供を守り、立派に育てる。それが母親たるもの。「味方がいないから~」「仕事が、お金がないから~」と人生諦めてしまうなんて絶対ナシでしょ!という彼女たちのたくましさは母親のあるべき姿なんじゃないかと思い知らされます。

 

 

⑦ 振り出しに戻る

ポーラから何度も電話があったがアレックスが出ないためポーラはショーンに電話してマディを迎えにこさせてしまい、アレックスはマディを連れて再び家を出るという場面。

 

これもあるある、と思ったところです。

せっかく虐待から逃れたのに母ポーラはそんな事情をわかっておらず、また虐待男の元へ子供を返してしまう。

これと似たような私の体験は、娘が体調を崩したときに学校から何度か連絡があったけど仕事中で着信に気付かず、学校は父親に連絡して迎えにこさせてしまった。この時私は元夫から散々嫌味を繰り返されるというモラハラにあった、というものです。

 

「それだけはしないで!!!」ということ、、、、、この場合は虐待男のところに子供を連れて行く…ということを母親や学校の先生など、できれば私の気持ちを分かって欲しい、という立場の人からされてしまう。

 

アレックスは一旦ショーンのいる自宅、トレーラーハウスに戻って一晩明かしますが、朝食の時にショーンが言うセリフも本当に「あるある」なんですよ。

 

ショーンが朝食を食べながらアレックスと話をしている場面。ここでショーンが自分が用意した朝食を食べないアレックスに「You’re hurting my feelings.」って言うんですよね。

言った相手に虐待している男が、ですよ。

どの口が言う!ってことをこのモラハラ男たちはよく言います。

 

この時アレックスが失笑しながら「I’m not eating your fucking stew, ok? Stop asking.」って立ち去るんですけど、この時の気持ちがめちゃくちゃよくわかるんですよね。

 

「ハァ?私の心をズタズタにしてんのはおまえじゃ!何言っとんじゃボケ!!」

 

みたいな気持ちと、アホ過ぎて話にならん、みたいな呆れた気持ちが入り交ざってるんじゃないでしょうか。

 

 

⑧ 一生懸命も空回り

ボスのヨランダから、レジーナがアレックスの掃除の仕方が気に入らないのでやり直しに行けと電話が来るんですね。アレックスはご飯食べてなくて気絶したりしながらも必死で掃除したのに、しかもガス代もギリギリで支払い、掃除道具も自腹で用意したのに…。お金持ちのワガママ、非情さもよくあることですが、これとアレックスの状況がよく対比されてて現実を突き付けられた感じがします。

一生懸命が空回りすること…私がまたも思い出してしまったことがこんな出来事でした。

 

ある新しい職場で働き始めた時のことでマネージャーは日本人女性でした。私は私の次に新人のスパニッシュ系の女の子から仕事を教わってたんですが、ある日、仕事でミスが起きました。そのミスは私が使ってたデバイスから判明したので、私のミスということでマネージャーからきつく注意されました。

でも実はそのミスはスパニッシュ系の女の子のミスだったんですね。私は、そうじゃないかな?とは思ったものの確信もないから何も言わなかったんですが後からやっぱり…となり。

たぶん本人もわかってるけど言い出しません。私は「あのミスあの子でしたよ」とは言いませんでした。

このマネージャーはその後私への当たりがとても冷たくなりました。どれだけ真面目に働いても何か冷たいんですよね。ミスは小さなものだったとはいえ、この一件で私に冷たくなった女性。ちょっと初期のレジーナとかぶるものがあるな~って感じです。

 

ドラマの中のアレックスも、文句なんて言ってる場合じゃない、とにかく稼がなきゃって感じだったと思います。私もそんな感じでした。

 

 

⑨ 子供のために必死、が逆効果

車を走行中にマディが窓から人形を落として大泣きしたため、車を止めて走って人形を探しに行く。すぐに人形をつかんで戻るから大丈夫だろう、と目を話した隙に車を衝突されるというあまりにもタイミングも運も悪い出来事。

これ、私もあるんですよ…。同じ経験じゃないですが。この場面、私はマディが人形を持って窓に手を差し出したあたりから、もうこうなるなってわかってドキドキしながら観た場面です。

 

最小限のもので家を飛び出してるアレックスはマディのおもちゃをほとんど持ってません。貴重な人形なんですよね。普通なら落としちゃった?でも明日買ってあげるから!ですむけどアレックスにそんなお金はない。しかも掃除の仕事があるから時間もないし必死。子供が泣き叫ぶって結構焦りますよね。運転中に泣き叫ぶ子供をあやすには気をそらせるしかない。それがおもちゃや動画だったりするんですけど、そのための道具が人形だけだったんですね。

仕事に行かないと給料がもらえない、急がなきゃ、でも人形は買ってあげれない、子供をあやさなきゃ…

 

そりゃ私も絶対取りに戻りますね。あんな必死な状況で冷静に判断できる人ってなかなかいないんじゃないかな。

 

私の場合は、娘がまだマディちゃんくらいだったとき、車から降りて娘をチャイルドシートから下ろそうとしたんですが、荷物を取ってから抱っこしなきゃな、と一旦後部座席のドアを閉めて助手席を開けようとしたときのこと。鍵を持ってたので娘がぶらぶらしてた鍵を目の前に見つけて、それを掴んだんですよ。落ち着いてたらカギを取り上げてドアを閉めるのに、まぁ一瞬だから大丈夫だろうとカギをつかませたまま後部のドアを閉めて助手席のドアに手を伸ばそうとしました。

まさに1~2秒の出来事です。

ドアを閉めた瞬間に「ガチャ」という音がしたので私はまさか…!!と青ざめました。

 

よりによってロックボタンを押してしまったんですね、その超絶妙なタイミングで。

 

娘にロック解除してもらおうにもそんなことできない年齢なので、娘が泣きだし、私は必死で話しかけ、そのうち人だかりができました。どうしてドアを閉めてしまったんだろう…私はバカすぎる…そう思ってももう遅い。

 

そっからまたあーだこーだあって、元夫のモラハラに繋がっていったわけですけど、この「一瞬だし大丈夫」っていう時に何か起きてしまう、のもよくあることだと思います。その時、決して怠慢なわけじゃなくて、やることも考えることもありすぎて、時間もなくて、ってとにかく必死で焦ってるって状態での不運。

アレックスは車を衝突された上に車は廃棄、違反切符切られる、頼みたくない父親に迎えにきてもらうという私よりずっと不運だったんですが、私も頼みたくない相手に頼むという結末になったので、この場面を見ると思い出します。

 

 

⑩ お金ないときに限ってお金が飛んでいく

アレックスは車がなくては生きていけない、って状態で車を失い、その後駐車違反とレッカー代なんかの出費がかさなってしまいます。

私も、アレックスと同じような必死だった時期には信号無視、スピード違反で、つかまって罰金払いました。このとき違反の原因となったのはモラハラを避けるため、だったんですよね。

お金がなくて必死ってときは、判断力も鈍ります。いつも取らないような行動を取ったりします。その結果、こうやって罰金だったりに繋がってホントに「踏んだり蹴ったり」状態になるんですね。

 

これもよくあることだな、と思います。

 

 

⑪ 身内の助けがない

アレックスは両親からのサポートがありませんでした。母親は怪しい男とトレーラーハウス暮らし。父親は長年疎遠で既に再婚し子供がいる。この父親は始めはアレックスを受け入れないものの、その後のエピソード内で「うちに好きなだけいてもいい」と言います。

でもアレックスは父親が母親を虐待していたことをフラッシュバックで思い出して結局父の家からも飛び出してしまいます。

父親のハンクは娘との関係を修復しようと近づくものの、最後にアレックスが一番助けて欲しい時にそれを断るんですよ。

 

アレックスが虐待男に捕まるきっかけになってしまった両親、でも頼る人はそんな両親しかいない、そして両親はやっぱり頼りにならない…

 

こんな窮地に立たされてしまうなんて人生ってなんて不平等なんでしょうか。

 

私も離婚時、両親にも友達にも誰にも頼れませんでした。アレックスとは事情は違うけど状況は同じかな。シェルターには当時は入れると思ってなかったので私は行ってないですが、住む場所を必死で探し、いろんな嫌な思いをしたりしたことなんかはこのドラマに描かれていることととっても似ています。

その時、「人生ってなんでこんな不平等なの」と何度も思い何度も泣きましたが、こういう体験、むしろそれよりずっと最悪な体験してる人、世の中にもっといるんですよね。知らないだけで。

 

 

ということで1話だけでもわかりすぎるくらいモラハラの心理やよくある出来事なんかがうまく描写されてるドラマだなと感じました。

 

 

それ以降のエピソード

① シェルターで出会ったダニエル

シェルターでアレックスを奮い立たせてくれる一見強い女性ダニエル。彼女はアレックスに支払いをしなかったレジーナの犬を連れだし、保護したという体で報酬をもらおうという手にでます。

彼女はアレックスにたくましく生きることを教えてくれる一方で、自分は結局DV男のもとに戻ってしまうんですね。そしてたまたま出会ったアレックスに声をかけられると見間違いだと言って男の元へ行ってしまう。

 

シェルターの管理人ダニスが「DV男と別れるまでに7回ヨリを戻す」と言ってますが、これはアメリカのDV被害者が本当によく聞くフレーズ。そして、そこにトラウマボンドができているっていうのも良くあるんですよね。

 

トラウマボンドというのは歪んだ絆のことです。

 

 

だいたい、暴力男が他の女を見つけたことに悲しむ女性とか、暴力男なのに好きだ、という女性、別れたのに考えてしまうという女性、にはこのトラウマボンドが起きていたりします。

 

だからダニスが「わたし達にはどうしようもない」と言ってるんですよね。トラウマボンドが起きてると周りが何を言っても本人の考えを変えるのは難しいです。

 

 

② モラハラはDV、でもDVじゃない

DVシェルターでは精神的虐待はDVです、となっている。でも実際に裁判ではモラハラは軽視される。アレックスもその現実に直面してますが、これ、本当にリアルでその通りです。

 

弁護士の段階でモラハラの知識がある、ない、に分かれ、それを立証する力、裁判で何らかの優位に立たせる力、などは弁護士次第。さらに裁判官によっても判決が分かれる。

モラハラの被害者にとっては、どれもこれも知識はもちろん運が左右するっていうのが現実だと思います。

虐待で訴える!とアレックスが言う場面も、それができるときとできないときがあるんですよね。

 

それこそ接近禁止命令だって、「絶対にここは必要でしょ!!」と思う場面で却下されることもあったり。

 

ドラマ内では女性弁護士。でももし私のように男性弁護士を雇った場合、そんな知識ゼロなんてこともあると思います。もちろん女性だから大丈夫、なんてこともないでしょうし。

モラハラのヤバさはジワジワと浸透してきているものの、正直経験者でない限りどのくらい危険なのかなんて理解できないと思います。そうなると、社会全体がモラハラを含めたDVに対して知識や理解を得ていくのってかなり困難なんじゃないか…なんて思います。

 

私も最近の記事内で書いたオンライン裁判での体験から今の状況は被害者には厳しいよね…と本当に思います。

 

 

③ 金持ち=幸せじゃない

レジーナは弁護士として成功し、豪邸に住んで不自由ない暮らしを送る女性。でも実は子供が長年できずに悩み、不妊治療や代理母の出産などを経てやっと子供ができた矢先、夫から離婚を求められて、幸せとはかけ離れた人生を送っていたことがわかります。

世の中にはとんでもないお金持ちもたくさんいますが、そういう人って意外と不幸な人も多い。

 

 

シングルマザーになるとお金はリアルに大事。ですがそれって生きてくため、子供のため、のお金であって、贅沢のためじゃないわけで。

私も一時期とにかくお金!と夢中で働き、娘と心が離れた時期があって、その時はお金は稼いだけど全く幸せじゃありませんでした。でも金持ちでなくても子供と笑い合って過ごす、そんな時間ってめちゃくちゃ幸せです。

アレックスも、マディと一緒に住む家は小さくても物に溢れてなくても二人一緒ならいいって感じのこと言ってたと思いますが、ホントに同感。

普通に暮らせるお金+たまに贅沢できるお金がある状態が精神的にも一番良いし、そうやって親子で笑って過ごしてる家庭が一番憧れます。

 

 

ちなみにこの記事で、原作者ステファニー・ランドさんが金持ち宅にあらゆる錠剤が置いてあったことを書いています。

I spent 2 years cleaning houses. What I saw makes me never want to be rich.

 

 

 

④ カビだらけの部屋

今は普通に話せますけど、ドラマ内で出てくるカビだらけの部屋。私も経験してます。

さすがに壁をぺりぺりはがしたりしなかったけど、このせいで娘の咳が止まらず、ついに私の咳も止まらずに死ぬかと思いましたね。自分も辛かったけど娘の咳が止まらないのがめちゃくちゃ辛かったです。

 

ドラマ内では政府の施設での出来事になってますが実際は家賃月550ドルの安アパートでの出来事だそうです。引っ越してからひどい咳が止まったから気づいたとか。私たちと全く同じ体験だったみたいですね。

 

 

まだ、これ以外のエピソード内にもあるある、私も!的なことばかりなんですが、たぶんモラハラ経験者にはぐさりとくる内容になってると思うのでぜひ見てみて欲しいなと思います。

 

 

ドラマと少し違う、実際のエピソードに沿って書かれた本も面白いです。(ステファニーさんは再婚して再婚相手との子供もいます)

オリジナル版

英語版 maid

 

日本語訳

日本語版 メイドの手帖 

 

 

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原作とドラマが違う理由

原作はステファニーさん本人の体験によりフォーカスしています。本人、そしてメイドの仕事について。

この本が映画/ドラマ化という話が出た時、ステファニーさんは10社ほどの製作会社と話し合ったそうですが、どこも原作に忠実に表現したかったそうです。

でもステファニーさんは自分だけにフォーカスしたものじゃなく、もっといろんな人や立場から描いたものが良かったんだそう。その結果、ドラマに登場する他のキャストの人生物語も加わることになりました。

 

 

それをふまえてドラマを観た私の感想は、なんだフィクションも含まれるのか、とは思わなくて、よくある話をとても上手にまとめていて、DVの本当の闇の部分が被害者でなくてもわかるように描かれているんじゃないかなって思います。

実際に私が経験したことは原作よりマシなとこもあればひどいとこもあります。

そして、原作でもドラマでもステファニーさん(ドラマではアレックス)は恵まれてるところもあるし、ステファニーさん自身が言うように「私は白人だから恵まれてたと思うけどこれが有色人種の人たちだったらもっとひどい状況に置かれてると思います」っていうのは事実だと思います。

ステファニーさんが最初に妊娠したのは28歳の時だそうです。年齢が若いっていうのも底力が湧いた一つの理由じゃないでしょうか。

 

ステファニーさんは実際にはマディの父と結婚してなかったそうです。そして父親は親権を主張しなかったのでシングルマザーとしては大変だけどそこは醜い争いにならずに済んだと思います。

 

私の友人は、結婚してないにも関わらず父親に子供を奪われてしまいました。この友人も白人さんですが、ドラマ内のように弁護士をタダで紹介してもらうなんて幸運もなく、むしろ弁護士代が払えずに相手の言いなりになってしまった状態です。

 

なので、実際にはドラマのようにきれいな終わり方じゃないことはたくさんあるはずです。でも、そうなるとDV被害を受けてない人たちとかけ離れたストーリーになっちゃって共感もし辛いでしょうね。

このDV問題の奥に潜むのは政府のシステムの複雑さや不平等さ、そして世間の認知のなさっていう根本的なところだと思います。

ドラマの中でDVシェルター内の話や機能不全家族、友人やデイケアでの話なんかも入ってるのは、実際の被害者が「これホントにそうなんですよ」って共感できる大事な要素だと思います。

だからこそ私も自分の体験と被るところをたくさん見つけられたのかなと感じました。

 

 

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このドラマの続きの展開は?

ドラマに続編はあるかわかりませんが、実はこの話はハッピーエンドじゃなくてここからまた一波乱(というかむしろこっちがメインじゃないかというくらいヘビー)あるんです。

私はここの方が気になりました。

どうしてかっていうと、モラハラ男に捕まる人は何度も捕まることが多いから。

それって最終的に何が問題なのか気づくこと、数々のレッドフラッグに気付いてすぐ離れること、で逃れられるんですがそこに至るまでには同じタイプの人に捕まる可能性があります。

そうやって私も何度も捕まりながら今に至るからです。

 

ステファニーさんの最初の虐待男(ショーンにあたる人)はステファニーさんが28歳の時出会って付き合ってすぐ子供ができた人。すぐに別れたステファニーさんはまだ若い。そしてやはり同じように暴力男に捕まってしまったんですね。

 

この男はマット・ボランドという人だそうで、ステファニーさんが名指ししています。このマットとは結婚していて子供もいます。この男がステファニーさんの首を締めたことで警察沙汰になったようです。

 

でもステファニーさん自身は始めは恥ずかしくて暴力を隠していたんだそうです。それは、始めの虐待男から逃れてハッピーエンディングを迎えたあとに出会った人で、家庭を築き幸せを周りにアピールしていたから、なんだそうです。

暴力男だったなんて言えないですよね、確かに。

こういうことからも虐待って表に出にくくもみ消されることがあるんだと思います。

 

暴力男を捕まえた自分が恥ずかしいし、ダメ女に思えるんですよね。

実際に周りもそういう見方しますしね。

 

そして、この暴力を受けながらもステファニーさんは「きっと私が悪かったんだ」「彼は約束してくれたし」ってこれこそ典型的なトラウマボンド&ガスライティング&認知的不協和の繰り返しのDV関係を経験してしまってるんです。

 

 

正直これはドラマよりもえぐいと思います。ハッピーエンディングを見てしまった後にこの続編がきたらヘビーで視聴できないだろうな…。

 

 

でも!!

40代になったステファニーさんは今度こそ、という幸せな結婚してるんですね。

2019年に33歳のティムさんという男性とマッチングアプリで出会って結婚しています。

 

マッチングアプリとはいえ、出会って3年間付き合っての結婚とのことでとても幸せそうです。

 

 

そう考えると、ステファニーさんの人生はまさにジェットコースターの波乱万丈なドラマそのもの。

 

一度暴力男から逃げてもまた捕まる可能性は高い。

 

このことを題材に続編ができる可能性もありますね。

 

人生ってホントいろいろあります。

 

 

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この作品への疑問&意見

このドラマの感想の中に書いてあった疑問をピックアップして私が思うことを書いておきます。

 

なぜアレックスは人に頼ろうとしないの?

両親に頼ったりって場面は所々出てくるんですが、だいたい「大丈夫です」って自分で何とかしようとするんですよね、アレックスは。特に、アレックスのことが好きなネイトなんてとっても良い人で、なんでこの人にしないの?なんて思ったりします。

 

人に頼ろうとしない気持ち、すごくわかります。

今まで自立してなかったせいで地獄を味わったからです。

それに自立してないと娘を取られてしまう危機感もあると思います。

 

私にもネイトのような人がいました。離婚直後にうちに来なよ、一緒に新しい生活しよう、と言ってくれたんですよね。お金も居場所もない私たちにそれらを提供してくれる男性。そして以前から知っていて何となく好意を持ったこともある人。

でも私はそれを断り自分で何とかする方法を選びました。

また同じことの繰り返し、、、、だと思ったから。

 

 

根本的な問題解決になってないんですよね。

ネイトのようにその男性は音信不通になったけど、私は全く後悔してないし今後男に頼ろうなんて考えもありません。

 

ネイトの気持ちを知ってて利用してるの最悪

これは私が思うには、「見返りを求めてない助けはありがたく受けます」ってことだと思います。

見返りを求めず手を差し伸べてくれる人は男女関係なくいますし、アレックスは「車とデート引き換えなら受け取れない」とハッキリ言ってるし、そのときネイトは「そんなつもりじゃないよ」と言ってるからその好意に甘えてます。

人にあまり頼ろうとしないアレックスも、車は生き延びるために必要だからもらう。

もしアレックスがネイトの気持ちを利用したいなら、「ショーンとSEXした」なんてわざわざネイトに言わないですよね。

 

 

ショーンだって苦労している

ショーンもポーラのような母に育てられたってことで苦労してきた人。だから嫌な奴だけど悪者ばっかでもない、という意見。

これはそう思う人が多いと思うしそれはよくわかります。

 

私の意見は「過去の生い立ちは虐待の言い訳にはならない」と「生い立ちが不幸でも這い上がった立派な人は存在する」っていう考え方から、こういう「ショーンだってかわいそうよね」っていう考え方はハッキリ言ってゼロです。

 

確かに精神疾患って簡単にはいかないし、生い立ちだって自分で選べません。

 

でもそもそも世の中って不平等なんですよ。

 

金持ちで生まれる人もいれば、貧乏で生まれる人もいる。

愛情あふれて育つ人もいれば、育児放棄や虐待されて育つ人もいる。

 

でも人は与えられた環境の中で全力を尽くすしかありません。

 

ショーンは自分自身で自分の問題を解決すべきだし、アレックスはドラマ内で彼女自身の問題を解決しようと努力している。ショーンが悪者になっているのではなく、それぞれの自分への向き合い方に関する事実を描いただけのドラマだと私は思います。

 

 

娘と一緒に違う街でたくましく生きればいいんじゃないの?

離婚したらその州を出られないっていうのが普通なんです。アメリカは共同親権の国。そして子供には両親が必要っていうのが基本的な考え方。そこにモラハラ男は別だけどねっていう条件が追加されたらもっと良くなるよねっていう状態なんですけど、今はそれがないからDV男でも場合によって第三者立ち合い面会が与えられたりします。

アレックスが他州に行けたのはショーンが親権を放棄したから。

離婚して他州に行けるのはもう一方の親が許可した場合だけなんですよね。当然国を超えてなんて相当にハードル高いです。

 

よくあんな両親の元でちゃんとした子ども(アレックス)が育ったなと感心してしまった

アレックスは中身は確かにちゃんとしていて素敵な女性。でもあんな両親のもとで育ったせいで、虐待男にはまってしまったんですよね。

要はこの環境が当たり前になってしまった。

被害者になってしまう要素がたくさんあったわけですね。

もしもポーラが双極性障害に向き合うか、治療は難しいから心優しい素敵な男性と再婚してたりして普通の家庭に近づけていたら、アレックスがDV被害者になる可能性が低くなった気がします。

 

 

でもこんな不幸が重なりますかね

重なりますよ~。アレックスは強力な弁護士をタダで紹介してもらえたり、奨学金で大学行けたり、ラッキーなこともありました。

私の友人は弁護士を雇えず暴力男に子供を取られました。

ドラマで描かれる不幸の連続はリアルにあります。私もまさにそんな感じで踏みにじられるような思いをいっぱいしましたね。

 

 

子供が出来たって言ったときのショーンがアレックスに暴言吐きまくってる回想シーンあったけど今はそんなに子供を愛してるの?

愛してないでしょうね。マディを可愛がるシーン見るとそう思いがちだけど私はこのドラマからはショーンがマディを愛してる要素は微塵も感じなかったですね。

 

そして、、私の友達、、、子供の父親が暴力男でショーンのように妊娠を知って激怒したり泣きついたりいろいろした挙句、子供が生まれたら人が変わったように子供べったりになり、そして力づくで子供を母から奪っていきました。

 

この男たちのどこが子供を愛してるんでしょうか。クズです。

 

アルコール依存症は治らない

アルコール依存症ももちろんそうだけど、それを引き起こすメンタルの部分を改善していかないといけないと思います。ショーンにはアルコール依存症になる原因があって、それを改善しなきゃアルコールだけ辞めてなんとかなるなんて問題じゃないでしょうね。

 

 

話し合いもしないでノープランで家出て雑な仕事して金なくなってって娘を危険に晒してんのはお前

モラハラ被害にあったことなかったら話し合いができる相手と思ってしまうだろうし、アレックスがバカ女に見えてもおかしくないだろうな~って感じですね。モラハラを我慢し続けて限界に達したところで飛び出したっていう始まり。

これはDVなんかではよくあることですね。心理的にコントロールされてる人が家を飛び出すってよっぽど限界なんですよ。

 

それから、モラハラやDV環境に子供を置いておくことこそ危険です。これは絶対避けたいし、私もこの状況だったら逃げます。

 

 

共同親権は厄介

共同親権が厄介なんじゃなくて、モラハラを軽視していること、裁判であまり役に立たないことが厄介なんだと私は思います。

共同親権は相手が暴力男じゃない場合は良い制度だし、モラハラ男と離婚した私でさえそう思います。単独親権だったら私はぜったい父親と子供を会わせなかっただろうし、そうなると今のような明るくて優しい子供に育たなかったと思うのでこの制度は否定しません。

 

しかも単独親権のままだと、毒親の方が子供を奪ってしまう恐れもあると思います。

モラハラをでっちあげて子供を奪うとか。どっちにしても、どっちかが親権を取るよっていうシステムは多くの場合で親同士の戦争に発展するので子供には良いことはあまりないと思います。

結果的に良かったよ、ってことはあるかもしれないですけどね。

やっぱり一番はモラハラ撲滅のためになんとかすべきかと思います。

 

 

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実は現実はもっとひどい

このドラマを観て「暴力の描写が控えめ」だなって思いました。

モラハラを受けてる日常ってもっとひどいのいっぱいあります。

これを見てて、アレックスってきっともっとひどいモラハラ受けてるはずなのにな…って思ったんですよね。

 

なので気になって本人(原作者)のインタビューを見たんですが、そしたら本についての内容ではあったんですが、「娘も読むかなって思って…」って言ってたので納得しました。

 

DVやモラハラのケースってたくさんあるのにリアルな話はなかなか世に出ない。これってお母さんが子供のこと心配するからなんですよね。

いくら暴力男という最低な人間だったとしても子供にとっては父親。

自分の父親を母親が悪くいうのは子供にとって深い傷になってしまう。

 

原作を書いたステファニーさんも、子供が読むだろうってことを考慮して控えめな表現にしたのかなって思います。

でも、母親が子供を思うからこそ虐待の実態は知られないまま葬られてしまうのも事実だと思います。

 

 

 

ということで、ここまで読んでくださってる人はいないだろうけど笑、でもこの話は今のアメリカのリアルな現実を物語っているドラマです。そして私にも似たようなことが起きてます。

 

ドラマは希望が見えるところで終わっていて、私たち被害者にとってはそこを目指そうねって感じるドラマでした。

 

 

が、現実の続編はまだ一波乱あります。

私はステファニーさんが最後の暴力男から逃げてティムさんに会う前の段階に今はいて、マッチングアプリで男を探そうという気持ちも今はありません。それぞれ考え方があるだろうけど私は男より娘を幸せにすることのが大事。いつかはステファニーさんのような幸せなエンディングを迎えたいですけどね。^^

 

 

 

 

 

 

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